保護対象の海洋生物を違法繁殖・販売した男をバンコクで逮捕

自宅からサンゴなど245点を押収、オンライン販売を確認

タイ警察中央捜査局（CIB）は2025年12月25日、保護対象となっている海洋生物を無許可で繁殖・所持し、オンラインで販売していたとして、33歳の男を逮捕したと発表しました。自宅からはサンゴを中心に、計245点に及ぶ押収物が見つかっています。

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発表によりますと、中央捜査局・天然資源環境犯罪対策部は、海洋沿岸資源局と連携し、インターネット上の公開グループでサンゴ類が販売されている情報を入手しました。サンゴは無脊椎動物に分類される海洋の保護生物で、個体数の減少が深刻なことから、捕獲・取引・所持が法律で厳しく禁止されています。

捜査の結果、出品者はバンコク都ノーンケーム区に住む男であることが判明しました。警察は十分な証拠を集め、裁判所から逮捕状と家宅捜索令状の発付を受け、ソイ・ペットカセーム77にある容疑者宅を捜索しました。

その結果、自宅内で違法に飼育・所持されていた多数のサンゴのほか、イソギンチャクやサンゴの死骸などが発見され、合計245点が押収されました。これらは海洋資源および生態系に甚大な被害を与えるものとされています。

押収された生物は、適切な保護・育成を行うため、すべて海洋沿岸資源局に引き渡されました。容疑者はその後、中央捜査局・天然資源環境犯罪対策部第1捜査課に送致され、関係法令に基づき手続きが進められています。取り調べに対し、容疑者は容疑を認めているということです。