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シリワンナワリー王女殿下、日本の着物姿を披露~タイ伝統絹を国際水準へ導く「タイ・キモノ・プロジェクト」

2025年12月25日 配信

シリワンナワリーナーリーラット王女殿下がこのほど、タイ東北部ナコーンパノム県ナーワーの職人が織り上げたマッドミーシルクを用いた日本の着物姿を披露し、注目を集めています。蝶を意味する「メーン・カー・ビー(Maeng Ka Bee)」文様が織り込まれたこの着物は、単なる装いにとどまらず、地域の伝統工芸を国際水準へと引き上げる「タイ・キモノ・プロジェクト」の成果を象徴するものです。

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本プロジェクトの特徴は、約1年にわたって進められた日タイ共同の高度な“織物エンジニアリング”にあります。日本の専門家とタイの工芸関連機関が協力し、着物の規格に合わせた機織り機の幅調整を行ったほか、マッドミー特有の鋭い幾何学模様を日本の美意識に調和させるためのデザイン調整、さらに季節感を意識した色彩設計など、伝統技法の見直しが行われました。

こうした進化を支えたのが、王室主導で進められてきた「ドンコーイ」および「ナーワー」モデルに基づく環境配慮型の生産思想です。持続可能性を重視しながら品質の向上を図る取り組みが、タイシルクの新たな可能性を後押ししています。

このプロジェクトは、タイシルクが国内にとどまらず、日本の着物という完成された文化形式の中で再解釈され、日タイ両国の職人技を結びつける共有の文化遺産となり得ることを示しています。タイの伝統と日本の美意識が一枚の着物の中で融合した象徴的な事例として、今後の展開にも注目が集まりそうです。

 

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