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チェンマイ・ワロロット市場「止まったエスカレーター伝説」ついに終焉、50年ぶりに再稼働

2025年10月22日 配信

チェンマイ中心部にある老舗市場「ワロロット市場(カードルアン)」で、半世紀にわたり止まっていたエスカレーターがついに再び動き出しました。地元では「動かないエスカレーターの伝説」として長年語り継がれてきた存在で、その再稼働に多くの市民が歓声を上げています。



市場の公式Facebookページ「Waroros Market, Chiang Mai」は、2025年9月26日に「伝説の“動かないエスカレーター”に、みんなでさようならを。」と投稿し、この歴史的瞬間を告げました。

このエスカレーターは、100年以上の歴史を持つワロロット市場で唯一のもので、設置当初は近代化の象徴とされていました。しかし稼働から間もなく停止し、電気代の節約や故障など、動かなくなった理由にはさまざまな説が語られてきました。以来、50年以上にわたり「動かないままのエスカレーター」として知られてきたのです。

市場の管理チームは約1か月をかけて修復を実施。安全基準の確認や床構造の補強、電気系統の更新を経て、9月下旬に再稼働しました。これにより、長年地元の人々の記憶に残っていた“止まった象徴”が、ついに動き出した形です。

2階で衣料品店を営む80歳の女性店主は、「20歳のころに設置されたけど、止まってしまった。あれから一度も動くのを見たことがなかった」と語り、再び動く様子を見て感慨深げに微笑みました。1階の土産物店の店主も「高齢の買い物客が2階へ上がりやすくなってうれしい」と話しています。

ワロロット市場(カードルアン)について

ラーマ5世王時代(1868〜1910年)、チェンマイ出身の側室チャオ・ダララサミー妃の発案により設立された由緒ある市場です。「ワローロット」の名は、当時のチェンマイ統治者インタワローロット王が建設費を提供したことに由来します。地元では「カードルアン(=最大の市場)」の愛称で親しまれ、チェンマイ市民の台所として生活に欠かせない存在です。

地下1階・地上3階の広大な建物には、生鮮食品、衣類、伝統工芸品など約500の店舗が並び、地元客だけでなく観光客にも人気の観光スポットとなっています。チェンマイを訪れる際には、地元の暮らしを感じながら市場を散策するのもおすすめです。

 

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