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EDF財団~2025年度に総額19,618,100バーツ、7,560件の奨学金を授与

2025年10月21日 配信

タイ全土の恵まれない子どもたちが貧困の壁を乗り越え、教育を通じてより明るい未来を築くための支援

2025年10月16日 – EDF財団は2025年度の年次活動報告を発表し、恵まれない子どもたちに7,560件の奨学金を授与しました。総額は19,618,100バーツで、全国46県の1,068校をカバーしています。これは、タイ人と外国人を合わせて2,263名の寄付者の協力により実現したもので、タイの貧困地域に住む子どもたちに教育の機会を提供し、経済的に深刻な心配をせず学業を続け、中途退学を防ぐことを可能にしました。



2025学年度(2024年7月1日~2025年6月30日) にEDF財団が受け取った奨学金寄付総額は19,618,100バーツで、前年度から9.3 % 減少しました。寄付者の内訳は、タイ人個人寄付者が534 名(23.59%)、外国人個人寄付者 (主に日本とアメリカから) が1,560 名(68.94%)、タイの民間企業・団体が33 社・団体(1.46%)、外国の民間企業・団体が136社・団体(6.01%)でした。

今年の奨学金受給者総数7,560名(資格基準を満たした学生9,734名の78%)の内訳は以下の通りです。

 中学支援:6,192件(81.90%)
 高校・職業専門学校支援:885件(11.71%)
 高等教育・大学支援:53件(0.7%)
 障がいを持つ子どもへの支援:318件(4.21%)
 タイ深南部3県の孤児支援:112件(1.48%)

これら7,560名の学生のうち、2,909名が新規奨学金受給者で、410名の学生が学年途中で退学しました。奨学金の対象地域は、北部6県、北東部20県、中央部16県、南部4県です。最も多くの奨学金を受け取った県はウボンラーチャターニー県で、542件の奨学金が授与されました。

奨学生の声

パッチャリー(愛称:バイトーイ)さん、中学2年生、ムクダハーン県

「祖母は64歳で持病があるため働けません。母が一人ですべての面倒を見なければなりません。母の日雇い労働からの収入のほとんどは、私と兄弟の食事と学用品に使われます。私は家事をすべて引き受けて負担を軽くしようとしています。困難にもかかわらず、学校を辞めようと思ったことは一度もありません。EDF財団に奨学金をいただき、本当に感謝しています。この奨学金は、中学3年生まで中断することなく勉強を続けることができる大変貴重な機会であり、将来看護師になって他の人を助けるという夢を追求するための大きな励みになっています。」

スラサック(愛称:ナップ)君、中学1年生、シーサケート県

「祖母と二人だけで暮らしています。毎日3キロメートル以上歩いて学校に通っています。学校で使えるお金は1日10バーツですが、中学1年生になってから自分で昼食を買わなければならなくなり、お金が足りなくなりました。食事やその他通学に必要な経費を助けてもらうためにこの奨学金に応募しました。勉強を続ける機会を与えてくださり本当にありがとうございます。家族を支えるために一生懸命勉強して卒業し、将来は国を守る軍人になって、育ててくれた祖母に恩返しをしたいです。」

ケッシニー(愛称:プリン)さん、中学1年生、スリン県

「祖母があまりにもかわいそうで、学校を辞めて祖母の仕事を手伝おうと思ったことがあります。でも、私にはわかっています…教育だけが私の人生を変えられる唯一のものです。今日、この奨学金をいただけて本当に嬉しいです。この奨学金は単なる授業料ではありません。私と家族にとっての「希望」なのです。自分の未来と家族のために、一生懸命勉強することを約束します。」

ヌーライニー(愛称:アイニー)さん、中学2年生、ナラティワート県

「物心ついたときから、おもちゃを持ったことも、きれいな服を着たことも、どこかに行ったこともありません。でも私には夢があり、そして今、機会があります。この奨学金をくださった寄付者の皆様に感謝します。いつか自分が学んだ学校でタイ語を教えられるよう、一生懸命勉強します。」

奨学金プロジェクト担当教師からの感謝の言葉

カーラシン県ラオヤイワナソンパドゥンウェート校の奨学金担当教師であるスナン・アリサポー先生は、EDFの奨学金プログラムについて次のように述べました。

「長年継続的に運営されているEDF財団の奨学金プログラムは、長年にわたり、受給生徒にいかなる義務も負わせることなく、誠実に生徒を支援してきました。私の学校の生徒のほとんどは、多くの面で準備が整っていない貧しい家庭の出身です。
この奨学金により賄えるのは、彼らが毎日学校で食事や学用品を買うための最低限必要とされる費用です。これがなければ、子どもたちは大切な機会を逃し、教育制度から脱落する可能性があります。子どもたちが夢を追求し、日常生活を改善し、将来社会に貢献できる有能な人材になる機会を創出できる奨学金のために寄付してくださったすべてのEDF奨学金寄付者の皆様に感謝いたします。」

EDF財団経営陣からの声明

EDF財団専務理事のサンペット・ニンラット氏は次のように述べました。

「EDF財団理事会を代表して、教育を通じてより良い未来への機会を得た何千人もの子どもたちへの意義深い貢献に対し、すべての奨学金寄付者と協力者の皆様に心から感謝申し上げます。また、今年は経済状況を初め国内外の諸状況は、多くの困難に満ちた年でありましたが、皆様は彼らを見捨てることなく、これらの奨学金を受ける子どもたちに教育という「生命線」を提供してくださいました。彼らが教育制度の中で居場所を持ち、学習し、成長し、自らの力で決定できる未来に向かって歩み続けることを可能にしてくださったのです。EDF財団の奨学金は、多くの方々にとって大きな金額ではないかもしれません。しかし、貧困に喘ぐ家庭にとって、それは人生を永続的に変える可能性のある「極めて貴重な価値ある機会」なのです。」

EDF財団は、現在2025年7月1日から2026年度の寄付の受付を開始しました。財団は、9,000人以上の学生から奨学金の申請が寄せられると予想しています。今年の奨学金機会を逃した子どもたちを含め、次世代の申請者に対して十分な奨学金を確保するために、EDF財団は、オンラインおよびオフラインの募金活動の両方を、より効率的かつ多様に改善・開発することに取り込んでいると共に、皆様が所属されてい
る組織や会社を通じた形でも、あるいは皆様ご自身の特別な能力から創造的な活動やイベントを資金調達に活用されることによってでも皆様それぞれに資金調達の一員いわゆるファンドレイジングボランティアとして参加していただくよう呼び掛けています。これにより、子どもたちへの平等な教育機会の提供を支援し、最終的に彼らが将来、社会と国に貢献できる立派な大人に成長できるようにサポートしていただきたいと願っています。

寄付方法

以下の様々な寄付チャネルを通じて、子どもたちに機会を与えることができます:
1)オンライン寄付(クレジットカード): www.edfthai.org/jp
2)銀行振込:以下の口座へ
SCB銀行、Ngamwongwan支店、口座番号:319-2-77744-8
バンコク銀行、Bangkhen支店、口座番号:161-4-56698-0
カシコン銀行、Bangkhen支店、口座番号:070-2-45369-0
TMB銀行、Kasetsart University支店、口座番号:069-2-41110-1
クルンタイ銀行、Phaholyothin40支店、口座番号:980-7-59891-5

EDF財団について

EDF財団は、1991年7月に公益法人第255号として財務省の認可を受け、財団化しています。その後、1994年9月に税控除団体として政府に承認されました。学校に通うことができない子どもたちに、人間として基本的な教育を受けるチャンスを届けることを通じ、将来自分の可能性を最大限に発揮し、自分の故郷の発展に貢献できる人材として育成することを目的に、創立年の1987年より個人や団体からの寄付による奨学金プログラムを通じて活動し、貧困問題の解決、開発教育、国際理解への支援事業を展開しています。また、民間企業と連携して社会的責任の理念のもと、さまざまな教育開発プロジェクトも実施してきました。EDF財団への奨学金提供やCSR活動へのご寄付は、タイの法律によりタイにおける所得税の控除を受けることができます。
長年にわたる優れた実績により、EDFは数多くの機関から認められています。例えば、2012年にはロックフェラー財団、ケナンアジア研究所、リソースアライアンスより「NGO of the Year 大規模非政府組織部門 優秀賞」を受賞しました。
また、タイの様々な慈善団体を支援し、公益団体の情報センターとしての役割を果たすとともに、慈善団体の中立的な評価・ランキングを行うことで支援するGiving Back協会からはガバナンス・財務効率・透明性に優れた公益組織としての証明書を受け、更に、アメリカ国内の個人・企業・財団などが、海外の慈善団体を効率的かつ合法的に支援できるよう各団体の審査・評価・認証等の役割を担っているCAF
Internationalからも、ガバナンスの原則、正規登録、透明性のある年次財務報告に基づいて審査を通過した慈善団体として認証を受けています。
これまでにEDFは、タイ全土の農村部にある5,600以上の学校、カレッジから430,309人の恵まれない生徒・学生に奨学金を授与し、全国の学校やコミュニティで民間企業や組織と提携して300以上の「CSR(企業の社会的責任)プロジェクト」を実施してきました。

連絡先情報
EDF財団 広報部
594/22 Patio Ratchayothin, Soi Phahonyothin 32,
Sena Nikhom1 Rd.,Chankasem, Chatuchak, Bangkok 10900 THAILAND
電話番号 : 02-579-9209-11 携帯電話:096-393-6629
Eメール: public@edfthai.org
LINE: @edfthai
ソーシャルメディアチャンネル:
ウェブサイト: www.edfthai.org/jp
Facebook: https://www.facebook.com/edfthailandjapanesepage
Instagram: https://www.instagram.com/edfthai.jp/
X(Twitter): https://x.com/EDFFoundation
LinkedIn: www.linkedin.com/company/-ed-education-for-development-foundation/
注:ご寄付の領収書は、タイ国の法律で定められた年間所得税控除に使用できます(1倍控除)

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