台風21号「マットゥモ」が中国・広東省に上陸、タイへの直接的な影響なしも大雨に注意

タイ気象局は2025年10月5日17時の発表で、台風21号「マットゥモ（MATMO）」が同日15時に中国南部・広東省へ上陸したと発表しました。16時時点での中心位置は北緯21.1度、東経109.9度付近で、中心付近の最大風速はおよそ時速120キロ、北西寄りの西方向へ時速20キロで進んでいます。

台風は今夜にもトンキン湾北部に進み、強い熱帯暴風雨に勢力を落としたうえで、再び中国・広西チワン族自治区南部に上陸する見込みです。その後は、中国から南下する冷たい高気圧の影響で急速に勢力を弱めると予想されています。

この台風はタイには進入しない見通しですが、影響で10月6日〜7日にかけて、アンダマン海やタイ湾に吹く南西モンスーンが強まる見込みです。これにより、タイ北部、東北部、そして東部のモンスーン側の地域では局地的に激しい雨が降る可能性があり、気象局は土砂災害や急な増水、洪水への警戒を呼びかけています。特に山の斜面や河川の近く、低地、排水不良の地域では注意が必要です。

また、アンダマン海北部では波の高さが1〜2メートル、雷雨のある場所では2メートルを超えると見られ、船舶には航行時の注意と雷雨域の回避が求められています。

最新情報はタイ気象局ウェブサイト（http://www.tmd.go.th）または電話（0-2399-4012〜13、1182）で24時間確認できます。次回の発表は同日23時に予定されています。