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タイ南部アンダマン海沿岸、海底火山による津波のリスク浮上

2025年6月27日 配信

専門家が注意喚起、「将来的な噴火による津波被害の可能性」

タイ南部アンダマン海沿岸地域は、将来的に海底火山の噴火による津波被害を受ける可能性がある──。地球科学の情報を発信するFacebookページ「มิตรเอิร์ธ – mitrearth」が、地震と火山活動に関する知見をもとに、警鐘を鳴らしました。



発端となったのは、ここ数日タイのアンダマン海沖で発生したマグニチュード3〜5規模の地震です。投稿によれば、この周辺の海底には複数の活火山が存在しており、これまで噴火の記録こそないものの、地質学的にはスマトラ島やクラカタウ火山に類似した性質を持ち、爆発的な噴火を起こす可能性があるといいます。

クラカタウ火山の噴火(1883年)では、40メートルの津波が発生し、3万6,000人以上が犠牲となった過去があり、火山由来の津波は地震によるものより大規模になりやすいとも指摘されています。

さらに、これらの海底火山が噴火した場合、津波の到達時間は2004年のスマトラ沖地震津波(約1時間30分)より短くなる可能性が高いとされ、1時間以内にタイ沿岸に達する恐れもあるとの見方が示されました。

現在、このエリアには火山活動を直接監視する装置は設置されていないため、小〜中規模地震の頻発が唯一の前兆手がかりとなります。「ミット・アース」は、アンダマン沿岸の住民や関係機関に対し、地震発生の頻度と傾向に注意を払い、津波避難ルートの確認を徹底するよう呼びかけています。

避難訓練の実施:6月27日、アンダマン沿岸6県で津波避難訓練

こうしたリスクへの備えとして、タイ内務省防災局は、2025年6月27日14時30分より、アンダマン海沿岸6県(ラノーン、パンガー、クラビー、トラン、サトゥーン、プーケット)で津波避難訓練を実施すると発表しました。

訓練では、実際に津波警報のサイレンが鳴り、住民が避難ルートに従って避難行動を取る想定となっており、「実際の災害を想定した本番さながらの演習」として行われます。

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