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医療費未払い問題に対処しつつ、カンボジア人患者の受け入れ継続へ~タイ保健相が方針示す

2025年6月17日 配信

タイ国内の医療機関で診療を受けたカンボジア人患者や他国の外国人労働者による医療費未払いが問題となる中、タイ保健省は制度整備を急ぐ姿勢を示しています。そうした中でも、タイの医療サービスを希望するカンボジア人患者の受け入れは今後も継続する方針であると、ソムサック・テープスティン保健大臣が2025年6月16日に明言しました。各報道が伝えています。



タイとカンボジアの国境地域では、長年にわたりカンボジア人患者がタイの病院を利用してきましたが、最近になって「カンボジア政府が自国民にタイでの受診を禁じる方針を示した」との噂が一部で広まりました。これに対しソムサック大臣は、「現地の実情とは異なる根拠のない話」と否定。タイの医療体制が提供する高度な診療水準や設備の信頼性が、引き続きカンボジア人からも支持されていると説明しました。

「患者が良い医療を求めるのは当然のこと。タイの病院や医師の質は高く、現場では今も多くのカンボジア人が治療を受けています」と大臣は述べ、受け入れ継続に自信を見せています。

一方で、医療費の回収に関しては課題が山積しています。健康保険に未加入のまま来院する外国人が多く、病院側で費用の追跡が困難なケースが増加中です。これを受け、保健省は外国人患者の登録制度や保険加入の強化を含む新たな枠組みを進めており、すでに内閣への提案も行われたとのこと。

また、一部のカンボジア人がタイ国民向けの「30バーツ医療制度」を不正に利用しているとの報道については、「不法行為であり、確認されれば法的措置を取る」と警告を発しました。

さらに、もし国境地帯で緊張や衝突が起きた場合に備え、現地の病院では対応体制を整備済み。「状況は一時的なもので、必要な医療は継続して提供できる」として、患者の命を最優先にした柔軟な運用が継続される見込みです。

 

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