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ペートンタン・チナワット首相は、世界的モータースポーツイベント「F1(フォーミュラ・ワン)グランプリ」のタイ開催を検討していることを明らかにしました。これは、モナコグランプリ訪問中にF1の運営組織「フォーミュラ・ワン・グループ」の幹部と協議を行った後に発表されたものです。2025年5月24日にタイ政府メディアNNTが伝えています。
首相は現地でF1のステファノ・ドメニカリCEOと会談し、開催候補地やライセンス、マーケティング、物流面での協力の可能性について意見を交わしました。
タイ政府はF1招致を観光促進キャンペーンの一環と位置づけており、世界的なエンターテインメントやスポーツイベントを誘致することで、観光産業の拡大を図りたい考えです。F1は年間で6億人を超える視聴者を持つとされており、現在、タイの関係機関が技術的・法的・運営面での実現可能性を調査しています。
F1をタイで開催するには、大規模なインフラ投資と整備が必要となります。道路の改良やレース施設の建設、デジタルシステムの導入などが求められるほか、物流、運営、イベント管理、技術支援といった多方面での雇用創出も期待されています。
また、こうしたプロジェクトはタイ人労働者のスキル向上にもつながるとされており、モータースポーツへの関心を高め、次世代のドライバー育成にも寄与すると見られています。
モナコでは、F1に参戦しているタイ系イギリス人ドライバーのAlex Albon選手と、タイ人レーサーのTasanapol Inthraphuvasak選手とも面会し、両選手からはタイ国内でのモータースポーツ振興に向けた応援の言葉が寄せられました。
政府とF1側との協議は現在も継続しており、今後、実現可能性の詳細な検討が進められる予定です。
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