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タイで新型コロナ再拡大、主流は「XEC株」

2025年5月9日 配信

チュラロンコン大学医学部の臨床ウイルス学専門家であるヨン・プーワラワン博士は2025年5月9日、自身のSNSで、新型コロナウイルス(COVID-19)が現在、タイ国内で再び大きく流行していると述べました。今回の流行で主に確認されているのは、オミクロン株の末裔にあたる「XEC株」です。



ヨン博士によりますと、今回の感染拡大はソンクラン(タイ正月)の時期から始まりました。雨季の早まりや新学期の開始も重なり、今後さらに感染が拡大する見通しです。実際に入院している患者数は昨年を上回っており、週に5,000人を超えるペースで増加しています。

XEC株は症状が軽く、感染に気づかないまま他人にうつしてしまうケースが多い一方で、重症化リスクは低く、現在の致死率はインフルエンザと同程度とされています。今年1年の死亡者数は100人未満にとどまると見られています。

流行のピークは7月から8月頃まで続き、その後は落ち着くと予想されています。

博士は、健康な人に対しては風邪などと同様の対症療法で十分であるとし、高齢者や基礎疾患のある人など、体力が低下している方については、医師による適切な治療を受けるよう勧めています。

現在使用されているワクチンは、流行している株とは系統が異なるため、新たな接種は推奨されておらず、政府による無料ワクチン接種の対象にもなっていません。

重症化リスクのある患者には、抗ウイルス薬「レムデシビル」が最も効果的とされており、処方は医師の判断に委ねられるべきだとしています。

また、感染拡大を防ぐために、特に学校や工場など人が集まる場所では、手洗いやアルコール消毒を日常的に行い、体調不良時は登校や出勤を控えること、そして患者がマスクを着用することが重要だと強調しました。

 

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