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取締りに対する復讐か?タイ深南部ナラティワートで警察官が撃たれて死亡

2022年7月17日 配信
復讐か?タイ深南部ナラティワートで警察官が撃たれて死亡

死亡したタナクリット・ルークディー(ธนกฤต ฤกษ์ดี)三等巡査

マレーシアと国境を接するタイ深南部ナラーティワート県は、タイからの分離独立を標榜するイスラム武装勢力による襲撃・爆弾事件が頻発しているため、日本の外務署は危険レベル3として渡航中止勧告(渡航は止めてください)を発しています。



ナラティワート県スンガイコーロック区で2022年7月16日午前1時40分ごろ、スンガイコロック警察署に所属する警察官であるタナクリット・ルークディー(ธนกฤต ฤกษ์ดี)巡査<23歳>が、道の真ん中で倒れているところが通行人により発見され、病院に搬送されました。タナクリット巡査は、右胸郭に2発の銃弾を受けており、死亡しました。

現場から200メートル離れた場所にあった防犯カメラの映像には、2人の容疑者がバイクでタナクリット巡査が運転するバイクを尾行する様子を捉えていました。

スンガイコロック警察によると、2人乗りのバイクがタナクリット巡査のバイクに近づくと、後部に乗っていた容疑者が銃を取り出して4発発砲し、そのうち2発がタナクリット巡査に当たってバイクごと倒れたとのこと。2人の容疑者は、銃撃後すぐに逃走しています。

 銃撃の動機は明らかではないとのことですが、一つの可能性として、オートバイレーサーの一団が、レーサーが集まるスンガイコロック地区の通りをパトロールする任務を負っていたタナクリット巡査に復讐したとも考えられています。タナクリット巡査は、ハリラヤ・ハジの期間中に何度かレーサーを鎮圧したと伝えられています。

なお、スンガイコロック警察は、イスラム武装勢力の場合は警察官を撃った後に警察官が所持している武器を奪うため、タナクリット巡査銃撃はイスラム武装勢力の犯行ではないと考えています。

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