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いとたく、タイサッカー挑戦記 -希望の光と闇-

2018年9月10日 配信

タイ挑戦初日、トレーニングゲームの相手は”RBAC”というDivision1のチーム(当時はトップリーグがPremier League、2部リーグがDivision1という名称で、Division2が地域リーグであった)。



グランドはデコボコで、縦が少し短く感じた雑草グランド…めちゃくちゃボールコントロールに気を使った。でも相手は前からのプレスが皆無だったので、余裕を持ってプレーが出来ていた。

与えられたポジションは3バックの真ん中、「サイドに長いボールを散らしてくれ!!」と指示をされていたので、意識して長いボールを蹴って行った。味方の両ワイドの受け方が上手くてやり易かったね。

しかしまぁ、攻守の切り替えが遅くて守備面では苦労した。プレーしながら、「これは外国人助っ人が入らないと勝てないだろうなぁ」と正直感じた。

後から代理人に聞いたのだけれど、昨シーズンは長身セルビア人FWが居て、上手くハマっていたのだとか。開幕から良い流れを続け上位に食い込んでいた様なのであるが…そのセルビア人FWが試合中に切れて一発レッド・退場させられて、その後出場停止処分中にチームから解雇になり、勝てなくなったんだとか。

約2ヶ月ぶりの実戦の割りには動けたかな…帰りがけ、チームのヘッドコーチに「明日も試合だからね、よろしく」と声かけられた。

次の日、土地勘も無いまま代理人に連れられるまま原っぱへ(とてもサッカー場とは思えないところ)。相手はまたDvision1の…Rajpracha FC(んっ!?そうです、俺がその後所属することになるチームでした)。
この試合でも3バックの真ん中をやったんですけど、また監督が来なかったという…でも必死にやるしかない状況で、片言の英語と日本語で必死にアピールしてプレーしました。

この試合後にチームのオーナーに誘われて夕飯をご馳走になりました。「あと3年はやれるねぇ」とか「その経験をうちで活かして欲しい」とか言われたので、正直“いけるっ!!”と思ってしまっている自分がいました…。

2日間オフの後、人工芝のフットサル場で初めて監督とご対面。まぁ感じ悪い人でした…挨拶してもこっち見ないし、ず~っとタバコ吸いながらスタッフと話している。この日はミニゲームのみで練習終了、正直アピールの仕様が無かったのですが…。

その日の夜『もう来なくて良い』と連絡を受けました。『アフリカ人のような強さがないから…』と言っていたらしいんですけど、「お前一回も試合見て無いだろっ!!」とやるせない思いになりました。

結局そのチームは幹部同士内部分裂をしていて2つに割れていたらしく、タイサッカー協会が仲裁に入って2月中旬にチームを再生させたそうです。結局はその時に一緒にプレーした多くの選手達が“Rajpracha FC”に流れてきて、良い補強に繋がったんですけど…それは後の話し。

正直トレーニングゲーム2試合でレベルが高いとも思わなかったし、それなのに駄目だったので凹んだし焦りました。限られた期間でトライに来ていて、自信を持ってプレーしていたのが評価されなかったので、“チームが決まらないのでは…”急に不安になってしまいました(続く)

伊藤琢矢(いとたく)
アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
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