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ACLでKATAが感じたこと -タイサッカーの凄ぇ奴-

2017年4月28日 配信

「もうタイで6年目かぁ」…一緒にタイへトライアウトに来て未だタイリーグのトップ選手として君臨し続けているスコータイFCの片野寛理(カタ)選手。何度と無く今コラムにも登場している彼は、元チームメイトであり可愛い(!?)後輩でもある。カタとは2011年のタイ大洪水の際チャリティー活動を共にした。更に俺が指導していたサッカースクールにも頻繁に顔を出して貰ったり、スクール生を生観戦に招待して貰ったりと子ども達の憧れであるプロサッカー選手像を示してくれている。現在の立場は違えど”タイと日本を繋ぐ活動”が何か出来ればと定期的に会ってミーティングを重ねている。まぁ飲みながら話しているだけなんだけどね。

昨シーズン、昇格組であったスコータイFCは大躍進を遂げACL予備選の出場権を獲得した。予備選であれACLはアジアを舞台に各国のトップチームが出場してくる訳で、当然各国代表選手とプレー出来る場。カタは35歳にしてこの場で戦う権利を手に入れている訳だ。

ちなみに俺は35歳でJリーガーとなり36歳でピッチに立った。”Jのピッチに立った際、見える景色はどのようなものになるのか…”というのを求めて自分では確実に(選手として)ピークを過ぎているのを実感しながらもプレーを続けていたっけ。

「(ACLのピッチに立って)ACLの舞台は凄いという驚きよりも普段とあまり変わらなかった印象が勝っていたかな」、誰もが経験出来る舞台では無いピッチ上で観えた景色は何?と質問をぶつけた時の答えである。俺もJのピッチに立った時と同じ感想だなと思った。「…でも試合展開が見えていて、先に先に動くことが出来ていたんだよね。あのままで続けられていたら、得点していたかもしれない(カタはこの試合で負傷退場していた)」と続けた。ある日本のスポーツ番組内での中村俊輔選手(現ジュビロ磐田)の特集で”(調子が良い時は)グランドが俯瞰図の様に見える”と発言されていた(正直俺は凡人なので試合中にこの様にグランドが見えたことは一度も無い)。ランナーズハイでは無いけれど、この領域でカタはプレーしていたんじゃないかな。

今シーズン、カタは怪我により出遅れた影響もありチームはあまり良い状態ではない。でも「再びあのACLという舞台に戻りたい」…更なる高みを目指しスコータイFCのキャプテンは歩みを止めることなく走り続けている。

伊藤琢矢(いとたく)
アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand
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