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またドラえもんが雨乞いに登場、干ばつ続くタイ東北部で伝統の「猫の行列」

2026年8月4日 配信

タイ東北部コンケン県ウェンヤイ郡コーンチム地区で2026年8月4日、長引く干ばつを受け、雨を願う伝統儀式「ヘー・ナーンメーオ(猫の行列)」が行われました。本物の猫の代わりに、ドラえもんと猫のキャラクター「チー」の人形が使用されました。タイ政府メディアNBTなどが伝えています。

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ドラえもんを使ったタイの雨乞いが話題になるのは、今回が初めてではありません。

タイランドハイパーリンクスでは2015年6月、タイ北部プレー県ノーンムアンカイ郡の村で、本物の猫を使わず、ドラえもんの人形をかごに入れて雨を願う儀式が行われたことを紹介しています。当時も干ばつが深刻化するなか、猫を強い日差しにさらして水をかけることへの動物愛護上の懸念から、人形が代役を務めました。

2か月以上まとまった雨なし

コーンチム地区では2か月以上にわたってまとまった雨が降らず、水田の稲が枯れ始めています。土壌は水分を失って硬くなり、種をまいても発芽しない状態が続いています。

一部の農家は田植えや種まきを3回ほどやり直しましたが、十分に育たなかったと伝えられています。

儀式には住民100人以上が参加しました。ドラえもんとチーの人形をかごに入れ、約3キロにわたって集落内を行進。沿道の住民が人形に水をかけ、参加者は漁網や魚を入れた竹かご、農具などを持ちながら雨が降るよう祈りました。

人工降雨も気象条件が整わず

コーンチム地区行政機構のチャイワット・ドークマイガーム代表によると、ウェンヤイ郡では今年、農業に必要な雨がほとんど降っていません。時折小雨が降ることはあるものの、水田を潤すには足りない状況です。

地域には農業用の灌漑設備がなく、稲作は雨水に大きく依存しています。

当局は王室降雨農業航空局に人工降雨を要請しましたが、雲などの気象条件が整わず、作業を実施できなかったとされています。

周辺を流れるチー川でも水位が大きく低下し、一部ではほぼ干上がった場所も確認されています。影響はウェンヤイ郡やウェンノーイ郡、チャイヤプーム県との境界地域にも広がっています。

猫に代わって人形を使う雨乞い

「ヘー・ナーンメーオ」は、雨が降らない時期に猫をかごに入れて村を練り歩き、水をかけながら雨を願う伝統行事です。

猫が水を嫌がって鳴く声が雨を呼ぶと信じられてきましたが、近年は動物への負担を避けるため、本物の猫ではなく、ぬいぐるみや人形を使用する地域が増えています。

ドラえもんのほか、ハローキティなどの猫をモチーフにしたキャラクターが代役として使われることもあります。

なお、2025年に放送されたテレビアニメ『ドラえもん』のタイを舞台にしたエピソードでも、「ヘー・ナーンメーオ」に関連する描写がタイ国内で注目されました。ドラえもんとタイの雨乞いは、現実の農村だけでなく、アニメを通じても話題になっています。

科学的な人工降雨と伝統的な雨乞い。住民たちは双方に期待を寄せながら、農作物を救う雨を待ち望んでいます。

※出典
Khaosod English「Doraemon Replaces Real Cat in Thai Rain Ritual」