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お陰さまでタイランドハイパーリンクスでのいとたく”夢追人”コラムが300回を迎えることが出来た。切っ掛けはタイでの現役時代の苦労話をブログで書いていたところ、興味を持ってもらった事。コラムを書き始めた頃はバンコクで会社員としてサッカーと関係の無い職に就いていたんだけど、兎に角タイサッカーの魅力を伝える内容に終始していた。そこからサッカー界に舞い戻り、バンコクの指導者として…時にはプロレス観戦記なんかも書きながらサッカーを絡めて(時々絡めず)コラムを俺流に執筆してきた。これからも肩肘張らずに好きなことを書いていけたらと考えている。
現在いとたくは42歳、ちょうど10年前に”Jリーガー”を目指して岡山で夢を追い始めた。俺ね、20代の頃は自分の(サッカーの)力に自信が持てずに挑戦をすることから避けていたんだよね。だからアマチュアで…実家近くの関東のチームを選びプレーしていた。高校の時から、当時の俺の評価は「ディフェンスは良いんだけど…」というもの。そんな俺が30代で乞われて”Jリーガー”を目指したんだけど、ぶっちゃけスピードの衰えは重々感じていた。「しんどいな」とね。だからとにかく”準備をする”ことにスタイルを変更し、苦手なボールポゼッションに取り組み続けた。そして若いチームの中で身体を張ることで熱さをサポーターに伝える、これをいとたくの個性として示していく事にした。今でも岡山の人に会うと「(いとたくさんの)きりかえろっ(怒)」と怒鳴る姿をモノマネされるんだよね。
言葉で伝えるよりもやって見せた方が選手達に響くので、今でもCreer fc大人クラスでは監督はせずに選手としてプレーしている。右膝の状態が悪く、両肩に脱臼癖があることもあるが、兎に角球離れを早くすることを意識し、自分で得点を取るよりはアシストに徹する様にしている。みんなで喜ぶサッカーが好きだから…というのは建前で今でも俺自身”下手だなぁ”と感じているからね。魅せるプレーなんて出来ないし、そもそもボールタッチが固いからさ。
現在のバンコクでの指導もベースは熱さを押し出している。それが俺の個性…岡山で養えたものをベースにしている訳だ。そんな中9月上旬、ファジアーノ岡山よりチーム立上げ10周年のレジェンドマッチ招待状の便りが届いた。1試合限りの現役復帰、また岡山に熱さを持ち込んでこようかな。
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