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第260回 Jリーグジュニアユーストライアル-いとたく日本滞在記⑥-

2015年10月6日 配信

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指導者ライセンス取得者へ定期的に送られてくるテクニカルレポート、そこには育成年代の国内から国際レベルの大会出場レポートが記載されている。各レポートには必ず監督とGKコーチが寄稿していて、それを読む度に”GKを目指す選手に対してはフィールド練習も必要であるが、同時に専門的な指導にも触れさせてやりたい”と感じている。
俺はバンコクで指導した選手を”日本に帰国してからもやり合えるよう個性に特化した指導”を心掛けている。現在中学2年生のGK 選手、まだまだ改善の余地はあるが、横への反応の速さ等ある程度のレベルに達していると感じていた。そこで今夏古巣であるFagiano岡山の育成部に掛合い、無理言ってU-14チームへの9日間のトライアルを実現させてもらった。彼自身に同年代のレベル、Jクラブ下部組織の育成環境、そしてGK専門練習を味わい触れて貰う目的も然ることながら、自分の目でも確かめて勉強させてもらおうと…。更に彼はバンコクや深センで育ってきた関係でJリーグを知らない。だから8月2日の”岡山VS磐田”のJリーグ試合観戦にて、TPL (タイプレミアリーグ)とは違った世界…共にプレーする下部組織の選手達が目指している舞台を知って貰った。

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練習3日目からはフェスティバルがあった様で試合にも出場、かなりのプレー時間を与えて貰え、彼は気付きや成長へのヒントを大いに掴めたようである。
俺は財田と神崎山の練習へ足を運んだ。全くの偶然なんだけどさ、神崎山は俺がセントラル中国相手に中国リーグデビューをし慣れない左サイドバックながらゴール前で身体を張ることでサポーターに受け入れてもらえた地。そして財田は戦力外となり岡山での最後の練習に臨んだ場所。今でも鮮明に憶えていて、岡山での想い出は何年たっても俺の中では色褪せていない。
俺の中でも今回岡山の練習に触れ、バンコクの練習環境ではロングパスやミドルパスとなっている距離をこっちの選手達はインサイドでビシッと蹴れていることに驚かされた。今まで日本へ旅立って行った選手達の中で”全国大会に出場した”とか”トレセンから声がかかった”とか比較的所属クラブでレギュラーを確保しているという声が届いていたので、自分の指導は間違っていないのかなと感じていたのであるが…まだまだなんじゃないかと思わされたね。早速バンコクに帰って”広い環境で指導”出来るよう新たな取り組みをスタートさせている。
彼は今回のトライアルにて”高校では日本でプレーしたい”と意を決した様である。”彼をチェックしてみたい”という嬉しいオファーも届いて着ており、日本への帰国までにしっかりと育て上げなければいけないと責任を感じている。そして彼だけじゃなく、その後にも続々と続いていく後輩達を育て続けていくことも使命なのかなと…そうする事で指導者としての”いとたく色”を築いていければ良し。大変だけど遣り甲斐として、選手達と歩んで行きたいなってね。

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伊藤琢矢(いとたく)
アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand
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