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第174回 あの頃は…来タイ時の想い出

2014年2月7日 配信

2014年2月7日掲載

「夢追人」のタイサッカー珍道中

 北九州時代の同僚2人とタイにトライに来たのがもう3年前になるのかな。バンコクのどの辺に泊まっているのかも分からず、3人別々のチームへの練習参加・トライアルを続けた中で、練習から戻ってきた20時位が俺達にとって心をリフレッシュ出来る時間となった。

 まずはコインランドリー(といっても路上に有料の洗濯機が一台置いてあるだけ)で3人分一緒に洗濯機を廻し、その間にローカルなタイ料理屋さんへ食事に出掛ける。そこでその日にあった事の報告会。限られたトライ期間(滞タイ期間)であるにも関わらず、練習参加すら出来ない日があり、元々引退を考えていた俺にとっては「何しに(タイに)来たんだろう」と自問自答する時もあったから…今のバンコクでの指導者としてあるのは(選手という形ではないけれど)、本当に一緒にトライに来た同僚2人の励ましのお蔭なんだよね。この夕食時には…そして時には部屋に帰ってから麦酒を飲みながら、本当に色々な濃い話をした。

 夕食を済ますと、今度はミニ市場的なところでフルーツを買う。ローズアップルやジャックフルーツ等日本では馴染みの無い物に挑戦して…スターフルーツはどうやって食べて良いか分からずに、タイ語が話せなかった当時は身振り手振りで「どうやって食べるの!?」「(フルーツを)切って貰って良い!?」とお店の人とコミュニケーションを取ったっけ。

 ちなみにタイの特に地方のスーパーでは、フルーツ…特にブドウや(写真の)ロンガン(ロンヤイ)等は売られている房から実を取って試食をしても良いみたい。特に”試食OK”とは表記されていないのだけれど、近くにゴミ箱が設置されている所が多く…暗黙の了解で食べて良いようなのだ。初めてこれに直面した時は「堂々と無銭飲食をしてやがる(焦)」とカルチャーショックを受けた。ほんと何人かで話しながら試食とは呼べない程の量を食べているタイ人に…度肝を抜かれた。

 いとたく家の女性陣(家内と娘)はあまり独特の香りを持つフルーツが好きではない、食べれない訳ではないのだけれど。だから朝食の食卓にはドリアンやジャックフルーツ等は並ばない。しかし、いとたく家男性陣(いとたくと息子)は…大好きである。家族で出掛け、路上で売っている臭い系フルーツ(!?)を見つけると「買って~ぇ×2」と強請って買って貰うほど。息子は一口も俺にさえ分けてくれずに完食してしまうこともある(苦笑)。

 スクンビット周辺のスーパーのフルーツパック詰めされている。お上品な試食コーナーを設けている時はあるが、ブドウやメロン等…さすがに臭い系フルーツは試食コーナーに並ばない。だからラマ○通りにあるBig○なんかに行ったときは、いとたく家男性陣は大興奮である。ロンガン(ロンヤイ)が食べ放題なのである。もうタイ生活は4年目を迎えるだけあって、フルーツの無銭飲食(!?)による周りの目は気にならなくなってきた。「美味ぇなぁ、息子よ…」なんて言いながら食べ貯めをする。「こんなことが出来るタイが…Big○が好きだぁ」と喜びを噛み締めながら…。

 話がだいぶ脱線してしまったが…俺達が宿泊していたホテルの近くに高級レストランがあった。毎日夕食を取りに出かけたお店への通り道沿いに…。ある日ここを通りかかったとき、誰からとともなく「必ずタイで成功してココで食事をしながら”(タイにトライをしに来た)あの頃は…”なんてやりたいね」と話したっけ。まだ同僚2人はサッカー選手として現役生活を続けている、まだ前を向いて夢を抱いてボールを追いかけている。2人が選手としての区切りをつけ、自分が選手としてやって来たこと・示してきたことを振り返る時期が来たら…2人をこの店に招待して「あの頃は…」とやりたいなと俺は密かに考えている。


伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand

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