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第154回 タイの交差点で学ぶ…オブストラクション

2013年10月18日 配信

2013年10月18日 掲載

「夢追人」のタイサッカー珍道中

 “オブストラクション”…スペースに走り込もうとしている相手選手や、前線に飛び出そうとしている相手選手の進路を妨害すること。

 タイに来て驚かれることは、結構な交通量の交差点で信号が無いのに機能していることか。正直初めて目にしたときは、「俺がもしここの交差点を通った場合は、一生通過出来ないのでは!?」と思った程である。しかし慣れというのは恐ろしいものである。タイでは信号のある交差点は大概が一方向ずつ青になるので、2~3分以上待つのは当たり前。この信号が少なからず大渋滞の原因になっている。信号の無い交差点の方が早く抜けられて便利なのである。

 この信号の無い交差点でのルールは簡単、“強引に割り込んだ車優先”…簡単にいうと“ブレーキを踏まなかったもの勝ち”であり、文頭のオブストラクションの掛け合いとなるのである。たまに“おぉ、そう来るか”という身体(車体)の入れ方が上手い車に遭遇すると…感心するというよりはイラッとするんだよね。交差点ではタイ特有のルールがある、左右に曲がる車はウィンカーを使用するのは世界共通であるが、直進車はハザードを使用して直進の意志を伝えるのである。

 交通量が多い時間帯には警察が出て来て交通整理をすることがあるが、ハッキリ言って警察がいない方がスムーズに通行出来るように思う。何処から湧いてきたのか、チップ目的で交通整理するタイ人のおっちゃんなんてのも存在する。

 とにかく強引に行く事が大事なのであるが、家族や知人を乗せて運転していると「ホント強引だよね」と…「(昔は安全運転だったのに)お前変わったよな」と言われているようで反省をする。だけど、こちらからオブストラクションを仕掛けないと…一生信号の無い交差点を通過出来ないからね。


伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand

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