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第142回 雨季のゲリラスコールに御注意をっ!!

2013年8月24日 配信

2013年8月24日 掲載

「夢追人」のタイサッカー珍道中

 最近バンコクは突然黒い雲に覆われて、考えられないような雨量のスコールに数十分間襲われる。この時街は真っ白になり、即道路は冠水する。このスコールにより街には雨を避けて行動する為の車が急増し大渋滞を巻き起こす。

 選手時代、練習や試合中に度々ゲリラスコールに見舞われた。「なんか、(スコールが)来そうじゃねぇ!?」なんて選手同士で話しながら練習してたし、スコールが来たら練習は中断していた。大概はグチャグチャになったグランドで練習再開する事が多かったが、そのまま解散なんてときも稀にあった。

 観戦者となった今は選手時代よりもスコールは大敵となる。メモを取りながら観戦する俺は、少々値段がかかっても屋根付きの席で観るようにしている。大分タイもボックス席を採用するスタジアムが増えてきている印象を受けるが、まだまだベンチシートで自由席というところが多いように感じる。

 一度観戦中に横殴りのスコールに直面したことがある。この日は息子と2人でスタジアムに訪れていた。少し粘ってはみたものの、直ぐにノートが湿り始めたので雨を凌げる上段に移動しようと後ろを振り向くと、試合そっちのけでこっちに向かって「ココに座ってっ!!」とアクションを起こしている若いタイ人女性が多数いるではないか!? しかし座れるスペースは一人分というところが殆ど…そう、完全に(男前である)我が息子目的なのである。

 大分慣れて来ているのではあるが、彼のモテぶりは男として嫉妬に値する。勝てないのは解っているのだけれど、なんかイラッとするというかぁ…。この日は強引に俺が狭いスペースに座り、膝の上に息子を座らせたとこで事無きを得たが、俺などは存在しないかのようにタイ人女性は息子にちょっかいを出していた。

 なんてことを雨宿り中にふと思い出したものでね…。


伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand

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