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第103回 サッカーの神様は厳しかった(涙) -いとたくのバンコクアマチュアサッカーリーグ参戦記(Part 2)-

2013年3月19日 配信

2013年3月19日 掲載

「夢追人」のタイサッカー珍道中

(※Part 1ではあえて名前を伏せていたが、名前を出すことがチームの為になるという意見をチーム内からいただいたので…この物語(!?)は“Japan All Stars (通称:JAS)”というバンコクで活動する日本人チームが舞台である)

“サッカーの神様は努力を怠った人間に対して非常に厳しいんですね”…ここまで動けなくなるとは、ここまで足が遅くなるとは思いもしなかった(涙)。現役時代も晩年は足が遅くなっていた事は痛感していたけれども…。タイリーグ同様ここアマチュアリーグでも屈強なFWとCBは重宝されているみたいで、とにかく縦に蹴ってくる。そこで先回りしてポジション取っていたのに相手FWに先に触られたり、読んでいた縦への突破に対して普通に置いてきぼりにされたり(悔涙)。極めつけは、経験した事がないような転び方(足が縺れて)をして、転んでいると認識しながら手が出なかったこと(恥涙)。

試合は結局2-3で負け、俺自身も何にも出来なかった。当たり前だよね、下半身は現在ぷよぷよだからね。俺個人の事は兎に角、この試合悪いなりに俺にはこのチームがトンネルから抜け出せる突破口が見えた気がした。試合終了後一通り選手達の反省の意見が出された後に解散の号令がかかろうとしたその時、俺は“荒治療”を開始する事にした。

「すいません、初めてリーグ戦に参加した自分が意見するのは生意気かと思うんですけど…」と解りやすく今日感じた課題を3つだけ投げかけた。

  1. ハーフタイムでもう負けを認めている雰囲気だったこと。
  2. パスを繋ぐ事に一生懸命でゴールを目指していないこと。
  3. (点が取れる絶対的エースがこのチームにはいる事で)エースにパスを出したとこでみんなの動きが止まってしまっている、エースを自分たちで殺してしまっていること。

やっているサッカーは他のチームに比べてむしろ優れていると感じたし、みんな真面目に取り組んでいるから(試合後にビデオを見ながら反省会をしているからね)、故に固まった物をちょっと壊してみようかなと思った。「働きながらサッカーの為に時間を作ってるんだから、思い切りやって勝ちに行く方が楽しいでしょう!?」と…。

試合後の反省会を兼ねた食事&飲み会(ここがプロと違うとこやねぇ)が終わった後、自分の意見に共感していくれたFW2人に「もうちょっと飲もうや」と声を掛けて貰った。この2人も上手く行っていないチームの事に悩み、そして自分たちFWが点を取れていない事に責任を感じていたようだ。俺は残念ながらディフェンスが専門…だから「自分が嫌なFWとは!?」というヒントを伝えた。気がつくと時刻は深夜3時半を廻っていた…あの~、次の日仕事なんですけどもぉ(続く)。

伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand

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