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第38回 まさか!?タイサッカースタジアムをタイ軍が占拠

2012年8月15日 配信

2012年8月15日 掲載

「夢追人」のタイサッカー珍道中

 Army United(アーミー・ユナイテッド)、8月13日現在TPL(タイ・プレミア・リーグ)で6位に付けている強豪チーム。スタジアムや練習場がヴィクトリーモニュメントからバスで15分程の所にあります。名前の通り軍隊のチームであり、タイにはその他にSiam Navy(Division 1)やAir Force United(Division 1)等、名前からして如何にもという軍が所有するチームが数多くあります。別に兵隊さんがサッカー選手をしている訳ではありませんのであしからず…。

 僕が所属したチームもプレジデントが軍人さんだったという関係があり、何度もArmy Unitedと練習試合が組まれました。タイでは朝の8時と夕方の18時に国王賛歌が街に流れて、国民は敬意を表するためにその場で、直立不動の姿勢を取らなければいけません。Army Unitedとの練習試合の時でもそれは同じ。ゲーム中に18時を迎えると、プレーを中断してその場で立ち止まらなければいけないという事は、当たり前のように行われていました。

 そんなArmy Unitedの試合を観戦しに行った時のこと。軍の敷地内にあるスタジアムに着いた時に物凄い数の軍人さんの大行進に遭遇しました。彼らは寸分違わぬ隊列を組んで歌を歌いながら歩いていたんですね。そんな彼らがバックスタンド側の入場口へ次々と吸い込まれて行く…それを見て「あぁ、今日の試合の応援なんだ」思わず笑ってしまいました。彼らはバックスタンドの第3コーナー付近を占拠すべく、奥の方から一座席ずつ綺麗に席を埋めていく。名声服で彩られたスタジアムはある意味不気味な雰囲気を醸し出しておりました。

 彼らは90分間、ラフプレーの時以外「Army、Army!!」と単純に繰り返し連呼しておりました。この光景を生で観た僕の感想はというと、正直「怖いよ…」というものでした。こんな応援は日本ではなかなか味わえないのではないでしょうか。


伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
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