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第15回 多々ある遠征で…あぁ、帰りたい!!

2012年6月6日 配信

2012年6月6日 掲載

「夢追人」のタイサッカー珍道中

 タイのリーグは国内の色々な処にチームが分散している関係で、試合の為に多くの遠征をしなくてはなりません。しかしタイでは日本の新幹線のような鉄道網が未だ発達していないので、飛行機移動かバスで何十時間もかけての大移動になります。その際に2階建ての大きなバスを使うのですが、ホテルの駐車場に入る際やスタジアムに乗り入れる際に電線を2~3本引き千切ってしまう事が多々ありました。一度太い電線にバスが絡まって、チームマネージャーが軍手をしてバスの屋根に登って電線を取り除いた珍事件がありました。

当然遠征先で宿泊をするのですが、基本タイ人は寂しがり屋なので2人1部屋となります。一度「1人部屋の方が良くない!?」とタイ人選手に聞いた事があるのですが、「寂しくて寝れないよっ」と冗談無しに答えが返って来ました。

 僕はこのような遠征の時は“異文化に触れられる絶好のチャンス”と思って、色々な選手と同部屋を経験するようにしていました。アフリカ人については後のコラムで触れたいと思うのですが、タイ人も色々な選手がいました。ここは信仰深い仏教の国、寝る前に座禅と組んでブツブツと独り言をつぶやく人もいれば経典を音読する人も…中には何もやらないでドラマばっかり見ている人もいましたけどね。

 僕は相部屋に関してもストレスを感じない方だったし、遠征先のタイ料理についても全く問題は無かったのですが…一度だけどうしても受け入れられない出来事がありました。それは2人1部屋でいつもと変わらなかった宿泊、でもベットがセミダブルのワンベットだったという。これには相当気を使ったし全然リラックス出来なかった。タイ人はガンガン冷房を効かせて寝るのですが、寒いので一枚の布団を寝ながらにして奪い合った時には、さすがに「あぁ、家に帰りたい」と思ってしまいました。


伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
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