|
タイ首都圏警察は2026年6月9日午後10時ごろ、麻薬取締委員会事務局(ONCB)などと合同で、国際的な麻薬ネットワークの摘発作戦「เด็ดปีกหัวหน้าแก๊ง DODORIMA」を実施し、ナイジェリア国籍の容疑者(36歳)をバンコク・ラマ3世通り周辺の高級コンドミニアム前で逮捕したと発表しました。
★こんな記事も読まれています★
「幽霊に悩まされて…」米国人観光客がチェンマイ観光警察に相談、寺院との連携を要請
警察によると、容疑者は「DODORIMA」と呼ばれるグループのタイ国内におけるリーダー格とみられ、容疑は第2種麻薬(コカイン)の販売目的所持および販売、さらに職務執行中の警察官への抵抗・妨害などです。マネーロンダリングに関する疑いについては、現在も捜査が続けられています。
摘発時、警察はコカイン約18グラム、車1台、現金17万8,800バーツ、米ドル1,900ドル、銀行口座内の資金4万バーツ超、ブランド品などを押収。押収された資産総額は約70万バーツに上るとされています。
今回の摘発は、5月22日にノンタブリ県の高級コンドミニアムで行われたロマンス詐欺グループの摘発がきっかけでした。この際、外国人容疑者6人が逮捕され、その後の捜査でコカイン密売に関わる国際ネットワークとの関連が浮上したといいます。
警察の説明では、DODORIMAは国際犯罪組織「NBM OF AFRICA」から派生した下部ネットワークとされ、MR.PATRICK容疑者はタイに7年以上滞在。観光地周辺でのコカイン販売から始まり、後にネットワークの幹部格へと地位を上げたとみられています。警察は、同容疑者の関係する資金の流れが1年間で3億8,000万バーツを超えた可能性があるとも説明しています。
また、このグループは慈善活動や物品寄付などを通じて社会貢献を装い、違法ビジネスの実態を隠していた疑いもあるとのことです。著名人との関係づくりも行っていたとされ、警察は組織の実態解明を進めています。
逮捕当日、容疑者は車でコンドミニアムへ戻ったところを警察に包囲されましたが、車を後退させて警察官に衝突させ、逃走を図ったとされています。この際、警察官が負傷し、公用物にも被害が出たため、警察は車の窓を割ってエンジンを停止させ、身柄を確保しました。
取り調べに対し、容疑者はコカインに関する一部の事実を認める一方、マネーロンダリングについては否認。押収された金銭や資産については、タイからナイジェリアへの魚の輸出事業によるものだと説明しているということです。また「DODORIMA」という名称については、自身の言語で「こんにちは」を意味するあいさつの言葉だと主張しています。
警察は今後、ONCBや国際機関と連携し、資金ルートや関係者の洗い出しを進める方針です。タイ人・外国人を問わず、関与が確認された人物については厳正に法的措置を取るとしています。
関連記事
新着記事