THAILAND HYPERLINKS ไทยแลนด์ ไฮเปอร์ลิงค์ タイ旅行やタイ生活とタイエンタテイメントのポータルサイト

無許可工場でルークチンやムーヨーを大量製造、タイ全国に出荷か

2026年6月10日 配信

タイ警察中央捜査局(CIB)は2026年6月9日、家畜開発局、タイ食品医薬品局(FDA)、パトゥムタニ県保健当局と合同で、パトゥムタニ県ラムルッカー郡の食肉加工工場を摘発したと発表しました。工場では、ルークチンやムーヨーなどの加工食品が無許可で製造され、全国の販売代理店を通じて出荷されていたとみられています。

★こんな記事も読まれています★
タイFDA、違法ダイエット製品「Baschi」に再警告 摂取後の死亡事案を調査



ルークチンは、肉や魚を練って団子状にしたタイの加工食品で、屋台や食堂、鍋料理などで広く使われる定番食材です。ムーヨーは、豚肉を使ったハムやソーセージ風の加工食品で、タイではそのまま食べたり、揚げたり、和え物にしたりして親しまれています。

捜索は2026年5月29日、パトゥムタニ県ラムルッカー郡ブントーンラーン地区にある工場で行われました。CIB傘下の消費者保護警察、家畜開発局、FDA、県保健当局の職員が立ち入り、食品、原材料、製造機械など計18項目、13万2725点を押収。押収品の総額は700万バーツを超えるとされています。

当局によると、この工場は以前、食品製造の許可を受けていましたが、許可は2025年12月31日で失効。その後、更新手続きを行わないまま製造を続けていたとみられています。工場内の衛生状態も基準を満たしておらず、食品製造に必要な清潔さや衛生管理に問題が確認されました。

押収された食品には、FDA番号のない商品、すでに取り消されたFDA番号を表示した商品、偽のFDA番号を表示した商品が含まれていました。対象となったのは、ルークチン、ムーヨー、ガイヨー(鶏肉の練り物)などで、違法とみられる加工肉製品は計20ブランド、1万416袋に上ります。

また、製造に使われていた鶏肉、豚肉、牛肉、鶏皮、牛すじなどの原材料約800キロのほか、肉挽き機、混合機、ルークチン成形機、煮沸用の鍋、搬送ベルトなどの機械類も押収されました。

工場の所有者とされる男性は、工場を約10年間運営していたことを認めています。当局によると、この工場ではムーヨー、ガイヨー、ジョーガイ、豚肉・牛肉・鶏肉のルークチンなどを製造し、全国の顧客向けに販売。月間の製造・販売量は約30トン、平均売上は月約300万バーツに上っていたとされています。

当局は、押収した食品の一部を検査機関に送り、ホウ砂などの禁止物質、防腐剤の種類と量、病原性微生物の有無などを調べています。今後の検査で食品への禁止物質の混入や基準超過が確認された場合、食品法に基づき「不純食品の製造」などの容疑が追加される可能性があります。

今回の件では、無許可で食品製造工場を設けた疑い、不適切な表示の食品を製造・販売した疑い、偽食品を製造・販売した疑い、許可失効後に食品を製造した疑いなどが問われる見通しです。偽食品の製造・販売については、6か月以上10年以下の禁錮、または5,000バーツ以上10万バーツ以下の罰金などが定められています。

FDAは、消費者に対し、加工食品を購入する際には信頼できる販売元を選び、タイ語の表示、製品情報、FDA番号が正しく記載されているか確認するよう呼びかけています。CIBも、包装がきれいに見える商品であっても、表示されたFDA番号が実際の商品情報と一致しているか確認することが重要だと注意を促しました。

違法な食品製造や消費者を欺く販売を見つけた場合は、消費者保護警察のホットライン1135、またはFDAホットライン1556などで通報を受け付けています。