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タイの米輸出が大きく落ち込み、2026年の年間輸出量が過去5年で最低水準となる可能性が指摘されています。タイ米輸出業者協会によると、2026年1月の輸出量は約53万トンで、前年同月比17.5%減少しました。輸出額も約97億バーツと、前年比30.7%減となっています。2026年2月25日の各報道が伝えています。
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同協会は、年央まで月平均約50万トン前後の輸出が続くとの見通しを示しており、2026年の総輸出量は約703万トンと予測。2025年の790万トンから約11%減少し、5年ぶりの低水準となる可能性があります。輸出額も1300億〜1400億バーツ程度と、約12.3%の減少が見込まれています。
輸出低迷の主な要因としては、まずバーツ高の進行が挙げられています。為替が1ドル=31バーツ前後で推移していることで、タイ米の価格競争力が低下。ジャスミンライスは1トンあたり約1200ドルと世界で最も高い水準となり、インド産バスマティ米(約970ドル)やベトナム・カンボジア産の同等品(約800〜830ドル)と比べて割高な状況です。
さらに、米国による一時的な関税措置も影響しています。米国はジャスミンライスの最大市場であり、輸出全体の約半分を占めていますが、最大15%の関税が150日間課される可能性があり、対米輸出が15〜20%減少する恐れがあるとされています。
このほか、インドの記録的な生産による世界的な供給増、インドネシアなど主要輸入国の輸入制限、食料安全保障政策による自給自足志向の強まりなども需要減少の要因となっています。
業界関係者は、競争力回復のためには為替対応や新政権の早期発足による政策対応が必要だと指摘。また中長期的には、世界市場のニーズに合った新たな品種開発や生産コスト削減が不可欠としています。
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