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タイ運輸省鉄道局は、年末年始の移動が本格化した2025年12月27日の全国の鉄道利用状況を発表しました。それによりますと、同日の鉄道利用者数は約114万7,000人に達し、全体として運行は円滑で、駅や列車での大きな混乱や乗客の滞留はなかったとしています。
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長距離列車を運行するタイ国鉄では、利用者数が約8万7,000人となり、南部線、東北線、北部線の順で利用が多くなりました。バンコクの主要拠点であるフアランポーン駅およびクルンテープ・アピワット中央駅でも、混雑によるトラブルは報告されていません。
一方、都市部の鉄道利用は約106万人にのぼり、特にBTSやゴールドライン、ピンクラインでは、当初の見込みを上回る利用が確認されました。ゴールドラインについては、ICONSIAM周辺で開催された年越し関連イベントの影響を受け、利用者数が想定を大きく上回ったとしています。

その一方で、鉄道の安全を巡っては痛ましい事故も発生しました。12月28日未明(午前1時44分)、ビエンチャン発バンコク行きの快速列車が、線路内にいた人物と接触し、1人が死亡しました。運転士は警笛を鳴らし非常ブレーキを作動させましたが、距離が近く回避できなかったということです。鉄道輸送局は、線路内への立ち入りや線路上での滞在は極めて危険であるとして、改めて注意を呼びかけています。
今後について、当局は年末年始期間中も地方への移動が続くと見込み、北部および南部方面に向けて臨時列車2本を運行するとしています。さらに、鉄道事業者や関係機関に対し、踏切や危険箇所での監視体制を強化し、再発防止に努めるよう指示しました。
鉄道輸送局は、年末年始の移動が安全で円滑に行われるよう、利用者に対してもルール順守と安全意識の徹底を呼びかけています。
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