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ゆうまは、今年最終戦を良い形で飾った
タイを拠点にする日本人ムエタイ選手、石田ゆうまは12月20日にルンピニースタジアムに登場、
5か月ぶりの復帰戦を白星で飾った。
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石田ゆうまは岡山県津山市出身の17歳、兄のそうまと共に小学校2年、3年時からムエタイ修行に何度も来タイし、現地のインタースクールに通いながら、アマチュアの試合に出場を続け、その後、共にプロに転向した。
ムエタイ石田兄弟として、各方面で取り上げられていたが、現在、兄のそうまは休養中で帰国しており、ゆうまは単身でのタイでのプロ活動を続けている。
今年は3月、4月とKO勝利したが、5月に判定負け。以降、間隔が空いたが、その間、外部の名門ジムへの出稽古などで、じっくりと実力を養ってきた。
今回は、「LUMPINEE SUPER CHAMP」というイベントでの10試合目、セミファイナルとして試合が組まれた。
試合の模様はタイ国内でネット配信された。
ゆうまの対戦相手は、ミャンマーのミョーマット・アウンで、ムエタイのプロ戦績は34勝24敗1分、その他にミャンマーの格闘技、ラウェイで数十試合の経験があるというベテランの27歳。一方のゆうまはプロ9勝3敗。

長身のゆうまとミャンマーのミョーマット
57キロ契約、3回戦で行われたこの試合、ゆうまが168センチの長身を活かし、前蹴りやローキックでなかなかミョーマットを中に入らせない。
160センチほどのミョーマットは筋肉質で、ミドルキックは迫力がある。

リング上で向かい合う両選手
初回の終盤はゆうまがミョーマットのボディー、顔面にパンチをまとめてから、2回、3回はゆうまの独壇場で、パンチ連打、前蹴り、ハイキックと次々にミョーマットを攻める。ワンツーからの右ミドルキックのコンビ―ネーションも良い。
ミョーマットは前蹴りで応戦するのが精いっぱい。懐に入ることができない。
試合は判定決着となり、ジャッジ三者がフルマーク(30-27)を付け、ゆうまが判定勝ち。節目となるプロ10勝に到達した。
解説者は、ゆうまのパンチはサイクロンのようだ、と絶賛し、来年はゆうまの年になるだろうとも述べていた。

これでプロ10勝目のゆうま
この試合の直前に、ゆうまが所属するロンポージムに、日本人のムエタイレジェンド、現ONEムエタイ世界アトム級王者の吉成名高らが立ち寄った。19日のルンピニースタジアムに出場した品川朝陽など、同僚選手に同行し、来タイした吉成名高は、試合前のゆうまを激励した。

ロンポージムに寄った吉成名高、19日にONEに出場の奥脇、朝陽、士門選手に同行
ロンポージムでは、吉成名高や品川朝陽が小学生の頃から、タイでの試合をコーディネートしており、現在の彼らの基礎を担ったとも言える。
日本で活動している有名選手については、伊藤咲弥、藤原ノアなどもキッズファイターの頃から、ロンポージムでサポートしていた。
そんなロンポージムが、現在力を入れているのが石田兄弟である。
「先に色々と困難は待ち受けているだろうが、ゆうま、そして休養中のそうまを必ず一流選手に育てあげる」とジム側はコメントしている。
石田兄弟の試合の予定については、ロンポージムのFacebookページなどでアップされる。
ロンポームエタイボクシングジム
https://www.facebook.com/009009rompo
寄稿・Odasai https://note.com/odasai_oda
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