タイ民間航空局、タイ・カンボジア国境情勢に伴いドローン使用を禁止　12月9日から当面の間

タイ民間航空局（CAAT）は、タイ・カンボジア国境付近で続く情勢を受け、「無人航空機（ドローン）の使用を禁止する」通告第12号を発表しました。2025年12月9日から当面の間、国境周辺の複数地域でドローンの飛行が制限されます。目的は、軍および治安当局の安全な作戦行動を確保し、追加的な安全リスクを防ぐためとしています。タイ政府メディアNNTが伝えています。

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対象となるのは軍の展開が続く7県で、チャチュンサオ、トラート、サケーオ、ブリラム、シーサケート、スリン、ウボンラーチャターニーの各県。また、チョンブリー県サタヒップ郡、ラヨーン県バンチャーン郡のほか、指定空港周辺9キロ（5NM）以内の区域も制限の対象となります。今後の安全評価に応じて、対象地域がさらに拡大される可能性があります。

制限区域内での民間ドローンの使用は、一定の条件を満たす場合のみ許可されます。操縦者および機体はCAATに登録されている必要があり、飛行申請は最低3日前までに提出することが求められます。認可された場合でも、高度90メートル（300フィート）未満、飛行可能時間帯は午前6時から午後6時までに限定されます。なお、午前0時1分から午前4時までのドローン飛行は禁止されています。操縦者は飛行前に、場所・日時・目的を当局へ通知する義務があります。

一方、軍・警察・税関・農業協同組合省・天然資源環境省・国家情報局など、公的機関が公務で運用するドローンは使用が認められています。ただし、税関・農業・天然資源関連機関によるドローン運用は、CAAT、警察のアンチドローン指揮センター、さらには地域の治安当局への事前通知が必要です。

無許可のドローン飛行を目撃した場合、以下の窓口で通報を受け付けています。

● タイ民間航空局（CAAT）
電話：02-568-8851
メール：uas_us@caat.or.th

● アンチドローン指揮センター（タイ警察）
電話：02-126-7846
メール：antidrone.police@gmail.com

● 最寄りの警察署または軍部隊

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