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“ゾンビポッド”販売拠点を摘発、違法成分入りリキッド3,347個を押収

2025年11月29日 配信

バンコク首都警察(Metropolitan Police Bureau=บช.น.)は2025年11月28日、違法薬物成分が混入した電子タバコ用リキッド、いわゆる“ゾンビポッド(Zombie Pods)”を販売していたとして、バンコク北部の民家を捜索し、男女2名を逮捕したと発表しました。

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今回摘発された“ゾンビポッド”は、電子タバコ型の吸引式ドラッグで、強い鎮静作用を持つ医薬品成分エトミデートが混入しているといわれています。エトミデートは本来、麻酔導入剤として医療現場で使用される成分ですが、タイでは「精神作用薬物(カテゴリー2)」に分類され、所持や販売は法律で厳しく禁じられています。

警察は現場から、エトミデートを含むリキッドのカートリッジ約3,347個、携帯電話、梱包用器具などを押収し、関連資産としてオートバイ1台も差し押さえました。押収品と資産の総額は約350万バーツにのぼります。

今回の摘発は、今年9月に大量の“ゾンビポッド”を押収した別件の捜査から得られた情報を基にしたもので、供給元とみられる男の動きを追跡する中で、販売拠点と仕組みが浮上。警察が継続的に監視し、逮捕に踏み切ったものです。

逮捕された2名は、雇い主の指示でリキッドの梱包や配送を担当し、指定場所に商品を置く「デッドドロップ式」を採用していたと供述。顧客とは直接接触せず、指示はテレグラムを通じて受け取っていたとしています。

警察は背後に広がる違法取引ネットワークの解明を進めており、2名は押収品とともにカンナヤオ警察署へ送致され、今後、関係法令に基づき処理される予定です。

 

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