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バンコクで“黒ヘナ”を顔に描いた米国人旅行者、激しい皮膚トラブルを訴え 注意呼びかけ

2025年11月19日 配信

バンコクを訪れていた米国人旅行者が、街中の露店で“黒ヘナ”のタトゥー風アートを施したことをきっかけに、水ぶくれや強い炎症などの症状を発症し、旅行者本人が注意を呼びかけています。各報道が伝えています。



旅行者は友人と夜に外出していた際、露店で黒色のヘナアートを入れることを思いつき、その場で施術を受けたといいます。しかし翌朝から顔に水ぶくれができ、皮膚がただれて液体がにじむような状態になり、日が経つにつれて皮膚がめくれ落ちるなどの反応が続いたと説明しています。

旅行者は後になって、黒ヘナにはパラフェニレンジアミン(PPD)と呼ばれる化学染料が混ぜられている場合があり、これがアレルギー反応や火傷、感染症、永久的な瘢痕の原因になることを知ったと話しています。

PPDは髪染め製品では条件付きで使用が認められていますが、肌への直接使用は米国・オーストラリア・ヨーロッパなど多くの国で禁止されています。

一方、観光地では「濃く仕上がる」「本物のタトゥーに近い色合いになる」といった理由から、黒ヘナを使用する露店が存在しており、旅行者によると「同じ店で黒ヘナを入れた人の中には実際に痕が残った例がある」といいます。

専門家は、黒ヘナによって起こり得る症状として、
・強い皮膚炎
・水ぶくれ
・感染症
・呼吸器への影響
・長期間残る瘢痕
などがあると指摘し、旅行先での安易な施術には十分な注意が必要だと述べています。

旅行者は現在も専門家の診察を受けており、「治るかどうかまだ分からない」としながらも、「同じ失敗をしてほしくない」と自身の体験をSNSで共有しています。

 
 
 
 
 
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