バンコクで外国人15人を一斉摘発、クリプト投資詐欺サイトを運営か

バンコク首都警察とサイバー警察は2025年11月14日夜、バンコクのソイ・ナワルチャン周辺で、暗号資産（クリプト）投資を装った詐欺サイトを運営していた外国人15人を摘発しました。

近隣住民から、倉庫のような建物に外国人が頻繁に出入りし、大きな物音がしているとの通報があり、警察が現場を確認したところ、外国人2人が応対し、任意で建物内への立ち入りが許可されました。内部では、合計15人がパソコンの前で作業しており、ウェブサイトの操作や投資誘導に関わる動きが確認されたということです。

押収されたのは、ノートパソコン25台、ルーター2台、携帯電話16台、イヤホンと充電器のセット15組、さらに投資詐欺で使用される誘導文書5セットなどで、クリプト投資を名目にした詐欺行為に使用されていたとみられています。

逮捕された15人の国籍は、アゼルバイジャン9人、ジョージア5人、ウクライナ1人で、警察によると、いずれも組織的に詐欺サイトを運営していた疑いがあります。

初期調査では、虚偽の高利回りをうたって一般市民を勧誘し、資金を騙し取る目的で活動していた可能性が高く、国際的な犯罪組織の一部として動いていた疑いも指摘されています。

警察は15人を拘束し、「組織犯罪への関与」「国際犯罪組織への参加」「外国人による無許可労働」などの容疑で捜査を進めています。容疑者らはコククラム警察署に移送され、今後さらに詳しい取り調べが行われる予定です。