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タマナット・プロムパオ副首相兼農業・協同組合相は、チャオプラヤー・ダムの放流量が毎秒2,900立方メートルに達し、すでにピークに到達したことを明らかにしました。この高い放流量は約1週間継続される見通しです。2025年11月11日にタイ政府メディアNNTが伝えています。
今回の増水は、上流にあるブミポン・ダムやキウロム・ダムからの流入が続いていることによるもので、上流の灌漑施設を最大限稼働させているにもかかわらず、下流の複数県で浸水被害が拡大しています。
一方で、北部では雨が落ち着き始めているものの、気象当局の予報では南部14県で降雨が増える見込み。これを受け、灌漑局にはチャオプラヤ川下流域からタイ湾へ水を排出する作業の加速が指示され、特にサムットプラカーン県やチャチュンサオ県ではポンプや水流加速装置を活用した排水強化が行われます。バンコクの運河への分水も都市型洪水を避けるため、慎重に調整される方針です。
タマナット副首相は、放流量は12月に毎秒1,000立方メートルまで低下し、来年1月には通常の約700立方メートルに戻るとの見通しを示しました。タイ湾の潮位も徐々に下がり始めており、排水作業に追い風となっています。
また政府は、長期的な浸水被害に見舞われた低地の農家や住民に対する特別支援策を、閣議に提案する準備を進めています。具体的な内容は現在検討中で、近く閣議で協議される予定です。
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