ゴミを捨てに出た女性を襲撃、バンコクで元警備員の男を殺人容疑で逮捕

バンコク首都警察（Metropolitan Police Bureau）は2025年11月11日午前0時10分ごろ、フアマーク地区のアパートで元警備員の男（71）を殺人の疑いで逮捕しました。押収された凶器は登山用ナイフ1本でした。

事件は前日の11月10日午後11時ごろに発生。フアマーク警察署に「女性が襲われた」との通報があり、警察官が現場のソイ・ラムカムヘン18に駆け付けたところ、洗濯機コインランドリー店を営む女性（63）が自宅前で倒れているのが見つかりました。女性はゴミ袋を捨てようと外に出た際に襲われ、首を切られ、体の数か所を刺されており、その場で死亡が確認されました。

調べによると、黒い帽子と長袖のポロシャツ、黒いズボン姿の男が建物の向かい側から走ってきて、女性の首を刃物で切りつけた上、複数回刺して逃走したということです。警察が周辺の防犯カメラを解析した結果、犯人は近隣のマンションに以前勤務していた元警備員の男と特定しました。

被害者は過去にこの男とのトラブルを警察に相談しており、嫌がらせ行為を理由に男は解雇されていました。警察は事件発生から1時間も経たないうちに容疑者を確保。取り調べに対し男は「通報されたことへの恨みから犯行に及んだ」と供述しているということです。

警察は現在、フアマーク警察署において動機の詳しい経緯を調べるとともに、殺人容疑で捜査を進めています。