タイ食品医薬品局、米国発のパスタ製品リコールに関して「タイ国内での流通なし」と発表

タイ食品医薬品局（FDA）は2025年11月4日、米国でパスタのリコール（自主回収）が行われた件について調査した結果、対象となる製品がタイ国内では販売されていないことを明らかにしました。

米国疾病対策センター（CDC）は、パスタの調理済み食品から細菌「リステリア・モノサイトゲネス（Listeria monocytogenes）」が検出され、これまでに感染者27人、死亡6人が報告されたと発表。問題となった製品は 「Marketside Grilled Chicken Alfredo with Fettuccine」 と 「Home Chef Heat & Eat Chicken Fettuccine Alfredo」 の2種類で、米国でリコール措置が進められています。

しかし、タイ食品医薬品局が緊急に調査したところ、これら2つの製品は タイへ輸入されておらず、国内で販売・流通もしていない と確認されたことを、食品医薬品局長が発表しました。

リステリア菌は、低温にも強く、冷蔵保存でも生き残る可能性がある細菌で、汚染された食品を摂取すると発熱、頭痛、筋肉痛、下痢、嘔吐などの症状を引き起こすことがあります。重症化すると命に関わることもあり、特に妊婦、新生児、免疫力の低い人は注意が必要です。

食品医薬品局は消費者に対し、
・購入後はすぐに冷蔵保存すること
・食べる前にしっかり加熱すること
・生食を避けること
といった基本的な衛生管理を呼びかけています。