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タイ国鉄(SRT)は2025年10月24日、日本製ディーゼル車両「キハ40」の実走試験を、バンコク・マッカサン工場からアユタヤ駅までの区間で実施しました。2026年初頭の営業運転開始を見据えたもので、実際の運行環境を想定した最終試験として位置付けられています。
タイ国鉄のウィーリット・アムラパーン総裁によると、今回の試験では加速性能、制動距離、燃料消費、制動力、騒音、振動、温度、照度など、国際規格 IEC 61133 に基づいた各種テストを実施。すべてがSRTの基準を満たしたとしています。また、ドンムアン、ランシット、タマサート大学ランシット校、アユタヤの主要駅で停車を行い、乗降やダイヤの整合性も確認しました。
今回の改修では、旧日本国鉄時代の通勤・地方線用車両「キハ40/48系」に、最新の設備が導入されています。車内は洋式トイレ(密閉式)に改装され、空調や音声案内システムも新設。快適性を大幅に向上させ、観光・通勤の双方に対応する仕様となっています。
改修は2025年中に4両、2026年初頭にさらに2両の計6両が完成予定。まずは「バンコク~ドンムアン~アユタヤ」線での運行を開始し、通勤時間帯にも対応したダイヤを設定する見通しです。その後はチャチューンサオ線やナコンパトム線などへの拡大も検討されています。
「キハ40」は1977年から日本国有鉄道が製造した一般形気動車で、非電化区間のローカル線を支えてきた名車。鉄道ファンの間では“地方の象徴”として根強い人気を誇ります。
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