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タイ警察中央捜査局(CIB)は、地方の健康促進病院に勤務していた元公務員の男を、職務中の公金横領容疑でノンタブリー県内の寺院にて逮捕しました。2025年10月23日に明らかにしました。
捜査によると、男は当時、会計や出納を担当する立場を利用し、国民健康保険基金の口座から他人の署名を偽造して現金を引き出し、私的に流用していたとされています。少なくとも三度にわたり署名を偽造し、合計約65万2,000バーツを不正に入手したことが判明しました。
男は検察からの出頭命令を無視して逃走しており、警察が行方を追跡。最終的にノンタブリー県バーンブアトーン郡の寺院で身柄を確保しました。
警察は、男を検察当局に引き渡し、法に基づいて処理を進めるとしています。
タイでは、僧侶は社会的にも宗教的にも特別な存在とされ、警察が僧衣を着たまま手錠をかけて逮捕することは「不敬」とみなされます。
そのため、僧侶が犯罪容疑をかけられた場合には、まず宗教当局や寺院の上位僧侶が立ち会い、「還俗(สึก)」と呼ばれる儀式を行い、僧籍を離れて一般人に戻ったうえで正式に拘束されます。
この手順は、仏教への敬意と社会秩序を守るための伝統的な慣習であり、法的措置と宗教的尊厳を両立させるための重要なプロセスとされています。
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