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在タイ日本国大使館は2025年10月10日、「海外安全対策情報(令和7年度第2四半期(7〜9月)」を発表しました。報告によると、期間中に入管法違反などの罪により邦人5名がタイ警察に逮捕され、8名の邦人が退去強制処分となったことが明らかになりました。違反の詳細については公表されていません。
同報告では、令和7年度第2四半期中に邦人が巻き込まれた犯罪被害の届出は38件で、前期より8件減少したとされています。被害の多くはスリや詐欺盗(いわゆる見せ金詐欺)で、引き続き注意が呼びかけられています。
バンコク都内では、外国人から「日本のお札を見せてほしい」と声をかけられ、会話のすきに現金やカードを抜き取られる「お金見せて詐欺」が引き続き発生しています。大使館は「知らない人物に声をかけられても応じないように」と注意を促しています。
旅券の紛失・盗難に関する相談は今期59件(うち盗難17件)に上り、高水準で推移しています。混雑した場所ではバッグを身体の前に持ち、貴重品をズボンの後ろポケットや外ポケットに入れないよう呼びかけています。
旅券を紛失・盗難に遭った場合の手続き:
https://www.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/consular_lost.html
「短期間で高収入」などの誘いで、特殊詐欺事件に加担させられるケースが東南アジアを中心に報告されています。渡航後にパスポートを取り上げられて軟禁状態になるなどの被害例もあり、大使館は「安易にこうした求人に応募しないように」と呼びかけています。
関連情報:外務省広域情報
大使館によると、TDAC(Thailand Digital Arrival Card)の公式サイトを装った偽サイトが確認されています。登録料の請求やクレジットカード情報の入力を求められる事例があるため、登録時は公式サイトを利用するよう呼びかけています。
公式サイト: https://tdac.immigration.go.th
在タイ日本国大使館では、引き続き邦人に対し、最新の安全情報を「たびレジ」などで確認し、現地法令を遵守した行動を取るよう求めています。
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