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バンコク都心の賃貸住宅市場では、2025年第2四半期もスクンビット通りが依然として主導的な地位を維持しました。特に日本人を中心とした外国人需要が高い入居率を支え、家賃上昇を後押ししていると、2025年9月15日のバンコクポストが伝えています。
不動産コンサルティング会社CBREタイランドによると、スクンビットはサービスアパート供給の65%、アパート供給の86%を占めています。2025年6月末時点で都心のサービスアパート供給は1万7,729戸となり、前四半期比3.5%増加しました。新規供給の多くはスクンビットで完成しました。アパートの供給は8,668戸で変動はありませんでした。
取引状況では、サービスアパートは2ベッドルーム(33%)と3ベッドルーム(30%)が大半を占め、アパートでは2ベッドルームが38%で最も人気でした。これらは主に日本人を含む外国人居住者による賃貸で、スクンビットが「賃貸の中心地」としての地位をさらに強化していると報じられています。
第2四半期のサービスアパートの平均入居率は84.8%で、前期比0.7ポイント減少したものの、前年同期比では6.2ポイント増加しました。グレードAサービスアパートの賃料は引き続き上昇傾向で、平均1平方メートルあたり月1,261バーツ。エリア別ではスクンビットが1,271バーツと最高で、ルンピニ・サイアム(1,194バーツ)、シーロム・サトーン(1,099バーツ)が続いています。
新規開業した「La Clef Bangkok by The Crest Collection(スクンビット38)」では、開業2か月で115戸中20戸がすでに契約済み。その大半が日本人テナントだと伝えられています。月額賃料は11万5,000~21万バーツで、同社のトンロー物件より20~30%高く、超高級セグメントに位置付けられています。
従来型アパート市場でもスクンビットの強さは際立ちます。都心アパートの平均入居率は94.4%と前期比1.3ポイント増、前年同期比3ポイント増。グレードAアパートの賃料も年率ベースで上昇しており、平均は平方メートルあたり584バーツ。ルンピニ・サイアムが635バーツで最も高く、次いでスクンビット594バーツ、シーロム・サトーン505バーツとなっています。
さらに、2025年6月時点でタイ国内の外国人居住者数は19万2,896人にのぼり、その52%(9万7,232人)がバンコク在住。国籍別では中国人が最多で、全体の24%(5万197人)を占めていると伝えられています。
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