イケア、タイで大規模値下げと新規出店計画

イケアはタイで約2,500品目の商品を対象に、価格を20〜25％引き下げる施策を開始しました。値下げは2025年9月から2026年8月までの1年間継続される見通しで、低価格帯の商品強化を通じて購買意欲の喚起を図ります。報道が伝えています。

新規出店計画としては、2026年7月に東北部に初めての店舗を開設する予定で、CPグループの商業施設内に展開される見込みです。また、プーケットの既存店舗については新たな立地に移転し、売り場面積を現在の約5倍に拡張する計画が報じられています。

さらに、イケアは法人向け事業「IKEA for Business」の本格展開を進めており、2025年度の売上目標を17億バーツとしています。ホテルやオフィスなどを対象に、設計から販売、アフターサービスまで一体的に提供することで成長を目指します。

2024年9月から2025年8月の会計年度は、タイ経済の不透明感が続くなかでも、イケアの事業全体は前年を上回る伸びを示しました。ただし売上の増加率は1％にとどまり、安定成長を維持する一方で、さらなる拡大策が求められています。