THAILAND HYPERLINKS ไทยแลนด์ ไฮเปอร์ลิงค์ タイ旅行やタイ生活とタイエンタテイメントのポータルサイト

タイでRSウイルス(RSV)流行、8千人超が感染

2025年9月14日 配信

タイ保健当局は、乳幼児を中心に RSウイルス(RSV:呼吸器合胞体ウイルス) の感染が広がり、すでに8,473人の患者が確認され、死者1人が報告されたと発表しました。特に5歳未満の子どもは重症化しやすく、感染者数は前年を上回り、今後も増加傾向が続くとみられています。2025年9月14日にタイ政府メディアNBT Connextが伝えています。



RSウイルスは、せきやくしゃみの飛沫、鼻水や唾液のほか、玩具やドアノブなど身近な物を介して感染します。環境中で数時間は生存でき、潜伏期間は2〜8日とされ、知らぬ間に広がりやすいのが特徴です。症状としては、強いせきや痰、ぜいぜいとした呼吸、息苦しさなどがあり、重症化すると入院治療が必要になります。現時点では特効薬はなく、治療は対症療法のみです。

小児科専門医は、感染した子どもは登園・登校を控えさせ、食器やおもちゃを分けて使用することを推奨。また家庭内でもマスクや手洗いを徹底し、人混みを避けるよう呼びかけています。

現在、子ども向けの一般的なワクチンは存在しませんが、妊婦や高齢者には接種可能なワクチンがあり、乳幼児や基礎疾患を持つ子どもには抗体製剤の投与も選択肢となっています。医師と相談して予防手段を検討することが勧められています。

当局は「RSウイルスは単なる風邪ではなく、命を脅かす恐れのある感染症。家庭での早期発見と徹底した予防が最も重要だ」と強調しています。

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク