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タイ国際航空(Thai Airways)は、今後2~3年以内にファーストクラスの提供を終了し、ビジネスクラスをより上質な仕様に改良する方針を明らかにしました。2025年9月10日に各報道が伝えています。
同社は現在、一部のボーイング777でバンコク-ロンドンやバンコク-成田など限られた路線にファーストクラスを提供していますが、これを段階的に廃止。将来的には機内をビジネスクラス、プレミアムエコノミー、エコノミーの3クラス構成に統一します。
ビジネスクラスについては改良を進め、前方座席には従来より高級感のある「プレミアム仕様シート」を導入し、ファーストクラスに代わる快適さを提供する予定です。
機材更新も進行中です。ナローボディ機ではエアバスA320を2クラス仕様に改修し、A321neoを17機導入予定。ワイドボディ機では今後2年間でボーイング777-300ERを14機改修し、プライバシー性の高い新型ビジネスクラススイートを設置します。さらに、2028年以降にはエアバスA350(20機)の改修やボーイング787ドリームライナー(計45機)の導入も控えています。いずれの新機材もファーストクラスを搭載しません。
保有機材は現在78機ですが、2033年までに150機へ拡大する計画です。スワンナプーム空港におけるシェアを2029年までに35%、最終的にはかつてのピークに近い42%まで回復させることを目標としています。
今回の方針転換により、ファーストクラスの高コスト構造から脱却し、最新のビジネスクラスで高品質かつ採算性の高いサービスを提供することで、国際的なプレミアム市場での競争力を高める狙いです。
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