扉は開かれなかった、CIBが静かに突きつけた“保釈拒否の五箇条”

タイ警察中央捜査局（CIB）は、静かに、しかし決然とした声で警告を発した。「保釈」とは権利ではない。条件が整わねば、その扉は決して開かない──。

それは制度の説明ではなく、“覚悟”の話だった。2025年現在、刑事訴訟法第108/1条により、ある者がたとえ保釈を願い出たとしても、5つの理由に該当すれば、その願いは容赦なく却下される。

第一に、逃亡のおそれ。
第二に、証拠隠滅の懸念。
第三に、再犯や他者への危害の可能性。
第四に、保証人や担保の信頼性が低いこと。
第五に、捜査や裁判の妨げになると判断された場合。

この5つのいずれかが疑われたとき、保釈の希望はただの幻想となる。警察官も検察官も裁判所も、その判断に一切の情を挟まない。それは、正義の側に立つ者の責務だからだ。

CIBは言う。「手錠の鍵は、軽くは回らない。重みの分だけ、理由がある」。
誰かの自由を奪うのではない。社会の秩序を守るために、今日もその判断は下されている。

タイ中央捜査局（CIB）
プロフェッショナルで中立、国民と共に。