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3000年に一度の正統派アイドル『SAY-LA』のメンバーとして活動を続けてきた香港出身の花園あきさん。ファンからは“あきまる”の愛称で親しまれ、明るさと真面目さを併せ持つ存在としてグループを支えてきました。2025年8月23日には、生誕祭と卒業公演を同日に迎え、ふるさと香港に戻る大きな節目を迎えます。
そんな花園あきさんにお話を聞いたのが、スタッフとして何度もタイ遠征に同行した“流浪のバンドマン”こと西田健児(ケンジ)氏。タイ料理を味わいながら、これまでの思い出、SAY-LAへの想い、そして未来について、じっくりと言葉を交わしました。

“流浪のバンドマン”こと西田健児(ケンジ) 撮影:小椋妃奈乃
ーーーーーーー
ケンジ:今回の「流浪シリーズ」のゲストインタビュイーはこちら。香港から日本にやってきた天才美女、あきまること SAY-LA の花園あき氏。タイランドハイパーリンクスの独占取材、ありがとうございます。
花園:よろしくお願いいたします。
ケンジ:タイ料理を食べながらリラックスした雰囲気で、色んなことを話してもらえたらなと。SAY-LA でタイ遠征した話とか、その他なんでもタイに関連することを、どんなことでも気兼ねなく話してほしいなと思います。
花園:はい!

ケンジ:…そういえばあきまるって振り付け師もやってましたよね。そういう個人的なことも踏まえて、あきまるの内面を掘り下げられる記事にもしたいですね。
花園:わかりました。
ケンジ:まず最初に、…そうだ、8 月 23 日にあきまるのラスト単独公演ですよね。で、予定したチケットがソールドアウトして、むりやり増枠してるという噂を聞きました。
花園:そうなんです!
🍓花園あき生誕祭2025&LAST LIVE〜キセキ〜🍓#セイライブ250823
— 花園あき🍓ྀིSAY-LA【8/23生誕&卒業❤️】 (@akimaru_15OwO) July 10, 2025
♦2025年8月23日(土)
♥GOTANDA G2
♣開場 17:00 開演 17:30
♠Sチケット(前方/特典付)5,000円
Aチケット2,500円
当日券 3,500円
🍓ゲスト:ももちもも(元SAY-LA)、若林春来(アイドルカレッジ)
チケット🎟️https://t.co/wXYV2Svhqx https://t.co/8vRhyOuRXw pic.twitter.com/jfaaxzIqxL
【お知らせ🍓】
— 花園あき🍓ྀིSAY-LA【8/23生誕&卒業❤️】 (@akimaru_15OwO) August 15, 2025
みんなのおかげで、
生誕&ラストライブの予定枚数が売り切れって‼️
本当にありがとう😭😭😭🫶🏻
チケットGETできなかった人もいるそうで
無理矢理運営に増枠お願いした💭
‼️増枠は明日16日22:00チケット発です❤️https://t.co/wXYV2SuJAZ
よろしくです🍓 https://t.co/excoj1E2II
ケンジ:すごいじゃないですか!
花園:ウチもラスト単独公演がソールドアウトするって思ってなかったです。
ケンジ:いやー、さすがですね。
花園:本当にうれしい。
ケンジ:それじゃさっそくですが、タイについてまずは料理のことから。タイ料理は、あきまるの口に合いますか?
花園:タイ料理はね、ウチの口に合う。ケンジさんはタイ料理で何が好きですか?
ケンジ:うーん…、僕がタイ料理で好きなのは、ちょっと酸っぱくて辛い料理が好きですね。
花園:あー。うん。いいですよね。やっぱりね。
ケンジ:日本だと酸っぱ辛い料理ってそんなにないし、そもそも酸っぱい炒め物料理とか、そういうのは好きじゃなかったんですよね。でもタイで、白身魚を酸っぱくて辛いスープで煮込んで野菜がたっぷり入ってる料理を食べたときに、それがすごく美味しかったんですよね。それ以来、酸っぱ辛いタイ料理が好きになりました。
花園:ああーわかる。暑い日でも食べれるって感じがいいんですよね。
ケンジ:タイ料理は本当に美味しいなと思います。
花園:めっちゃ美味しいですね。パッタイはめっちゃ美味しい。パッタイが好きで、タイ遠征の度にビッグ C でパッタイのセットを買って、日本で作って食べてた。
ケンジ:それじゃ何か食べますかね?
花園:カオマンガイもおいしいし、春巻きも好きなんですよね。でもやっぱりタイ料理のお店だからパッタイにしようかな。
ケンジ:それじゃパッタイを頼みますね。QR コードを読み込んで…。飲み物はどうしますか? コーラとか?
花園:甘いものは飲めない(笑)
ケンジ:えーそうなの?
花園:ウチはそうですよ。酒クズなんで(笑)
ケンジ:酒クズなんですか?(笑) あー、そういえば、タイ遠征のツイートでビール持ってる画像を見たことがある。

花園:でもビールはタイの時だけ。タイビールがおいしいなんだけど、日本ではハイボールなんで。ずっとハイボール飲む。
ケンジ:へーそうなんですね。それならお酒飲んでもらっても大丈夫ですよ。
花園:うーん…。でも今日はインタビューだから、最初はお茶にします。
ケンジ:それじゃ、お茶2つ、と。
花園:そうですね…。タイは…。とにかく楽しい!
ケンジ:日本よりタイのほうが合う?
花園:んー、それはウチは日本のほうが好きなんだけど、タイは遠征で行くとめちゃくちゃ楽しい。タイにきてるファンのみんな情熱がすごくて。
ケンジ:あーすごくわかりますね。
花園:ジャパンエキスポとか行くヲタクたちは、みんな普段からフェスが好きな人が多くて。その感じ。タイに来るとみんなノリノリで盛り上がってる感じが良くて。
ケンジ:たしかに。香港のファンもタイに来るとよりいっそう盛り上がってる感じがする。

2024年のジャパンエキスポタイランド
花園:あとウチの前のグループが、なんていうのかな……。コンセプト的にはキラフォレさんみたいな、カッコイイ暴れ系だったから、香港のヲタクも暴れる系の人が多くて。それでタイでみんな解放されたみたいな感じでめちゃ盛り上がる。
ケンジ:タイのフロアってかなり自由ですよね。リフトも上がるし。そういえば香港でもリフトが上がってたし、そういう部分でも合うのかも。日本ではリフトが OK なライブハウスはたぶん一つもないからね。でも一つくらいはリフトがあがっても怒られない、緩いライブハウスがあってもいいんじゃないかな、とか思ったりすることがあります。
花園:でも日本みたいなライブハウスだとちょっと危ないよね。
ケンジ:たしかに。そりゃそうですね。ド正論。
花園:でも日本は日本のやり方があって、海外は海外のやり方があって、それがイイなぁって。楽しい。

店員:こちらパッタイになります。
花園:イエーイ! パッタイだパッタイ。ウチ、パッタイがガチで好きです。でもタイの辛い料理がめっちゃ好きだから、トムヤムクンも好きです。
ケンジ:そういえば、香港の人もタイの人と同じくらいに辛い食べ物が強いっていうイメージがあるんですけど、やっぱりそう?
花園:あーー。たしかに、香港人は別にみんな辛い物を食べるわけじゃないけど、日本人より多少は強くて食べられます。でも香港人は、辛いよりも酸っぱいとしょっぱいが好きかな。
ケンジ:なるほど。あ! それじゃ、パッタイの食レポお願いします! …と、その前に、パッタイとあきまるの画像を撮りたいですね。お願いします。…3、2、1、ハイ。

ケンジ:もう一枚。3、2、1、ハイ。

ケンジ:おおー完璧。それじゃ改めて。食レポをお願いします。
花園:はい。いただきます。
ケンジ:どうぞどうぞ。
花園:…このパッタイめっちゃボリュームがあって…、エビでか! うれしい! …うん、おいしい! 麺がもっちもち。タイのパッタイは甘口が多いんだけど、これは甘くないから日本人も食べやすいかなと思います。
ケンジ:あ、そういえばタイって、パッタイの付け合わせに生のもやしが出てくるじゃないですか。
花園:あーそうそう!
ケンジ:あれ、いつもどうやって食べるのか困るんですよね(笑)
花園:ウチも、どうやって生のもやしを食べるのかわからなかったです。周りを見たらみんなもやしをパッタイに混ぜて食べてたから、同じにマネしました(笑)
ケンジ:やっぱり(笑)
花園:たしかに…、日本じゃもやしを生で食べないですね。
ケンジ:香港では生もやしって食べる?
花園:香港でも、もやしは生で食べないです。
ケンジ:もやしって何かしら熱を通して食べるじゃないですか。
花園:うん絶対に。
ケンジ:だから、あの生もやしが出てくると、何かの処理を忘れて生もやしを出されてるんじゃないかと思って、いつもビビります(笑)
花園:わかる!(笑)
ケンジ:それじゃ、ジャパンエキスポタイランドのエピソードを聞きたいかも。
花園:やっぱり、今年(2025 年)のメインステージ、KAZE ステージに花道(ステージからフロアに向かって飛び出してる部分)もあってめっちゃ楽しかった。

花園:去年のメインステージは昼だったんだけど、今年はちょっと暗くなった時間で雰囲気が良くて、ステージ裏からフロアを眺めた時が綺麗すぎた。でもフロアで見てくれる人がどのくらいいるのかがわからなくて、どれくらい待っててくれるのかが心配だったんだけど、ステージに出たらめっちゃたくさんの人が居ました。
ケンジ:感動した?
花園:めちゃ感動しました。こんなにたくさんの人の前で、ウチ落ちサビ歌ってるんだ、みたいな。そうそう。KAZE ステージに花道があるってことウチは袖で知って、これどこで使うの? どうやって使うの? ってちょっとあわてちゃったんだけど、SAY-LA のメンバーはみんな経験者ばかりなので、ここでこうしようよ、みたいにすぐ決まって。その時に、あきまるの落ちサビで花道使ったらいいよ、ってなりました。あとでその動画でみたら、ウチ、カッコ良! SAY-LA カッコ良!(笑)
ケンジ:カッコ良!(笑)
花園:あとね、ジャパンエキスポで室内のステージあるじゃないですか。
ケンジ:あー TAIYO ステージですね。ステージのすぐ近くにエレベーターとエスカレーターがある、吹き抜けに設置されてるステージ。
花園:そうそうそう。TAIYO ステージで「BELIEVE」をやったときに、ヲタクのみんな「BELIEVE」の振りマネをしてくれてたんだけど、エスカレーターで登りながら踊ってくれたのが楽しかった。日本の人、台湾の人とかタイの人と、シンガポールの人とかみんなでエスカレーターで「BELIEVE」を踊ってくれて、あれがめっちゃお気に入りです。
ケンジ:エレベーターで登りながら、列をなしてみんなで踊ってるっていう(笑) タイならではのシュールな盛り上がり方ですよね(笑)
花園:あとウチ実はね、ジャパンエキスポっていうイベントはけっこう自分の中では昔から知ってた。SAY-LA に入るひとつ前のグループのとき、3、4年前くらいなんだけど、ウチのヲタク達がジャパンエキスポにめっちゃ行きたがってたので、応募しました。でも返事が来なかったので落ちちゃった。あのときはちょっと悔しかった。
ケンジ:へー。ジャパンエキスポって、落ちてると返事がないんだ。
花園:そうそう返事ない。ちょっと「悔しかった」ってなったけど、でも SAY-LA に入ったら、行けた! すごいうれしかった。そうそう。ウチはおととし SAY-LA に入って、去年の2月に初めてジャパンエキスポに出たんだけど、実はそのとき、香港出身のアイドルの中でジャパンエキスポに出たのは、あきまるが初ですよ。
ケンジ:ええー。そうだったんだ。
花園:めっっっちゃ感動してた。自分が。あははは(笑)
ケンジ:そりゃ感動するでしょ(笑)

花園:タイは香港と近いから香港のヲタク達も来てくれるし、日本のヲタクも来てくれるし、タイはホントに最高。しかもタイはなんていうかな、ライブがめっちゃ盛り上がるからそれが楽しい。
ケンジ:タイの盛り上がり方は本当に楽しい。
花園:ウチ、アイカレさんが好きでジャパンエキスポのアイカレさんのライブを見てたんだけど、「YOZORA」で踊ってたらウチの周りに普通にサークルができてた(笑)
今年も #アイカレ戦士 になるためタイ行ってた🇹🇭
— 花園あき🍓ྀིSAY-LA【8/23生誕&卒業❤️】 (@akimaru_15OwO) February 11, 2025
YOZORA大好きだーーーーー!!!
*サークルの真ん中の赤 #神オブ神 のやつです
*MIX打つのがタノシカッタ❤️#JAPANEXPOTHAILAND2025 #アイドルカレッジ pic.twitter.com/baSV0yKOG3
ケンジ:あー、そういえば、ジャパンエキスポに限らず、どこかで大きなフェスがあるとアイカレで踊ってるあきまるの動画が流れてくるわ。めっちゃ踊ってるよね(笑)
花園:めっちゃ踊ってます(笑)「YOZORA」で踊った後に、アイカレのプロデューサーさんが「踊ってくれてありがとね」って言ってくれました。
ケンジ:関ケ原のフェス「唄姫合戦」のときもアイカレで踊ってたよね。
花園:踊りました。あの動画はちょっとバズった(笑)本当に楽しい。
ジャパンエキスポタイランド豊臣ステージですwwwwwwwwwww
— なおき (@mnaoki0719) July 20, 2025
花園あきちゃん神オブ神!!!!
なんで後ろのヲタクもタイにいつもおる奴やねんwwwwwwwww#アイカレ#SAYLA#神オブ神 pic.twitter.com/5bZ8en1Prr
ケンジ:振りがしっかり入ってすぎでしょ(笑)
花園:最初にアイカレさんを知った曲が「YOZORA」で、あれももう十何年前の曲なんだけどすごくいい曲。「YOZORA」は昔の香港のグループでカバーしてたことがあって、それ以来ずっとアイカレさんの動画を見るようになって、曲めっちゃ良! ってなって。新曲も全部みてます。
ケンジ:あきまるって、アイカレが本当に好きだよね。
花園:ウチ、アイカレ戦士です(笑) あと、ばやしちゃん(若林春来 )も好きだから。
ケンジ:ばやしちゃん…。あれ? いずみんも、ばやしちゃんとめっちゃ仲がいいよね。
花園:いずみさんも仲がいいです。実は 3 人で一緒に遊んだことがあるんですが、あの時は…「え、ホントにウチも一緒に遊んでいいんですか⁈」ってめちゃ緊張しました。
ケンジ:アイカレも活動が長いよなァ。
花園:アイカレさん…、15、16 年くらいだと思います。
ケンジ:アイカレのすごいところは、いつでもメンバーが多いグループっていうイメージを崩さないところとかなと思ってます。
花園:あーたしかにたしかに。常にいっぱいいる。
ケンジ:もちろんメンバーの入れ替わりはそれなりにあると思うんだけど、ネガティブな理由での入れ替わりが多いグループのイメージが全然ない。でもそれはたぶん、長く活動してるメンバーがアイカレには多いから、安心感があるんじゃないかなと。
花園:普通にすごいですね。
ケンジ:あとあのプロデューサー、やさしい鬼越トマホークみたいな、タイソンさんがめちゃいい人なんだよね
花園:やさしい、鬼トマホーク?
ケンジ:あ、いや、なんでもないです。タイソンさんって常にメンバーのことを第一に考えていて、メンバーに何かしてあげられることがあるなら最大限してあげたい、っていう方針なんだよね。
花園:……神。
ケンジ:たぶん、タイソンさんの人柄でアイカレのあの大人数のグループの安定が維持されている部分がけっこうあるんじゃないかな、とか勝手に思ってます。
花園:なかなかいい運営さんは珍しい。アイドルグループに入っていい運営さんに出会えたら人生のラッキーだから。

ケンジ:そうそう。あきまるが活動してた香港のグループからで SAY-LA に入ろうと思った流れの話も聞きたかったんです。
花園:あぁー。そうですね。ウチは SAY-LA が 3 グループ目なんだけど、実はアイドルでは 12 年くらいやってるんです。でも最初の頃は香港のアイドルはそんなにめっちゃアイドルじゃなくて、メイドカフェのアイドルみたいな感じで。
ケンジ:メイドリーミンみたいな?
花園:あーそうそうそうそうそう! そうやってメイドアイドル組として対バンに出るとかやってて、そこからアイドルになりました。けど…。完全にアイドルになったのはたぶん 7 年くらい前からかな。最初の5年はメイドアイドルみたいな感じで。
ケンジ:あー、メイドとしてライブは一応やってるけど、芸能活動として経歴にするにはモヤっとしてる、みたいな感じだ。それで5年。
花園:そうそう。アイドルになった後に振付けもやり始めて。で、コロナの時はなんて言うかな全員、たぶん人類みんな誰でもめっちゃ落ち込んでて。
ケンジ:はい。
花園:それで振付けのアイディアがなくなって。そのコロナ中に YouTube でたくさんアイドルの動画を見てました。ライブの撮影オッケーの動画をたくさん見てたら、関連動画で SAY-LA のリリイベとワンマンの動画が出てきました。それで、「感リバ」の振付けが素晴らしくて感動して。
ケンジ:「感情リバーシブル」だ。
花園:そうそうそう! 感リバはいずみさんの振付けなんですけど、その振付けがすごく良くて。で、その曲から SAY-LA のことを知って、SAY-LA を見始めたみたいな感じなんです。
ケンジ:へー。そうなんだ。
花園:なんか前のクループが解散を決めた後、コロナが明けたけど年齢的にも次のグループがラストかなって思ったから、もっと本気でやりたいなって。それなら、ウチ日本でアイドルやろうかなみたいな気持ちになってて。そうしたら I-GET がオーディションやってるのをツイッターで見ました。すごいチャンスじゃん! ってなって応募しました。
ケンジ:はいはい。
花園:写真とか経歴とか書いて応募したメールの返事が、まさかの「SAY-LA の香港遠征の時にライブに出た子ですよね」って返事でびっくりしました。SAY-LA が一昨年の 3 月の香港遠征したときに、前のグループとして一緒に出演させてもらったときは、ウチは袖でライブを見てましたから、それをいずみんさんが覚えててくれて「赤の子だよね」って言ってくれました。まさか覚えてもらえてるとは思わなくて、めちゃうれしかったです。
ケンジ:あー。たしかに。いずみんはそういう自分が直面した記憶力が強いですね。
花園:それでウチ日本に来てナオキさんと面談しました。ナオキさんが SAY-LA に入って欲しいなって言ってくださって。でもまずは研修生をやってその実力を見せてね、それでうまくいけたら SAY-LA に入れますよって言ってくれました。でもそのときのスケジュールがめちゃ短時間で振りを覚えなきゃで…。いずみんさんたちには迷惑かけたくないから、日本にいるときに振りの動画をもらって、香港に戻って練習して SAY-LA の定番の 8 曲を全部覚えました。
ケンジ:え? 面接のためだけに香港から日本に来て、それで面接が終わってすぐ香港に帰ったってこと?
花園:そうです。
ケンジ:スゲー…。エグい行動力ですね…。
花園:振りを覚えてその動画を送ったら「大丈夫だね合格」ってなったので、また日本に来て I-GET に入りました。
ケンジ:なるほどなァ。あきまるの加入はそういう流れだったんですね。僕てっきり、IGET に関わってくれてる香港のイベンターが、あきまるを紹介してくれたのかな、とか思ってたんですよね。そういう流れじゃなくて、自分で応募して一人で行動してたんですか…。
花園:そうです。I-GET には寮もあるし、ナオキさんに安心感があって、恵まれてる環境っていう感じですね。
ケンジ:ナオキさんの安心感…。あ、そうだそういえば。
花園:はい。
ケンジ:あきまるが最初にナオキさんを見たときって、男なのか女なのかって、すぐにわかった?
自分の意思は無いのです(>_<) pic.twitter.com/AdvVunqu0d
— ナオキ 自由人 (@Nao0417Get) August 13, 2024
※I-GET の総合プロデューサー ナオキ氏
花園:あはは(笑) めっちゃ、わからなかったです(笑)
ケンジ:やっぱり(笑)
花園:っていうか、I-GET が香港遠征のときにウチの香港のヲタク達も、スタッフで来てたナオキさん見るたびに「あれは男性? 女性? どっち?」ってなってました(笑)
ケンジ:やっぱ香港の人から見てもそうなんだ(笑)
花園:香港人からみてもわからない(笑)
ケンジ:しかもやっかいなことにナオキさん声も高いから、会話をしても男性か女性なのかがやっぱりわからないっていう(笑)
花園:そうそうそうそうそうそう(笑) でも話しをすると、自分のことを「俺」っていってたからたぶん男? 日本の女のかたは自分のこと「俺」っていわないから、たぶん男?ってなりました(笑)
ケンジ:ナオキさんさすがだなァ。香港でも性別不明キャラだったとは(笑)
花園:ナオキさんはどっちが正解?(笑)
ケンジ:そういえば、ナオキさんの性別不明エピソードが他にもあるんだよね。
花園:え。ぜひ聞きたいです(笑)
ケンジ:ナオキさん、プロレスラーの衣装も作ってるでしょ。それで、ある女性プロレスラーがナオキさんに衣装製作をお願いしたんですよね。でも、直接会ってお願いしたわけじゃなくて、プロレスラーが知り合いを通しての紹介っていう形だったから、顔を知らない状態で話がすすんで。
花園:はい。
ケンジ:で、採寸当日。その女子プロレスラーが「ここの工房に来てください」って教えてもらった場所に到着してドアを開けたら、工房にはおばちゃんみたいな髪の長い女性スタッフが一人しかいなくて、しかもその女性があいさつもそこそこに、すぐに採寸をし始めた。
花園:ふふふ(笑)
ケンジ:女子プロレスラーも女性スタッフだから大丈夫だなって安心しながら、デザインのことも話しをしつつ採寸を続けてたんだけど、1時間を過ぎても工房にナオキさんがまだ来ない。でも、衣装の代金のことも話さなきゃいけないので、その女性スタッフに「ナオキさんはいつ頃に来られますか?」って聞いたら「俺がナオキですよ」って言ってきたっていう(笑)
花園:あはは(笑) ナオキさんホントにおもろい。やっぱり I-GET ってホントに自由(笑)

ケンジ:お茶無くなったけど、飲み物お代わりする?
花園:まだ大丈夫かな。
ケンジ:そろそろもう一枚、タイ料理とあきまるの絵を差し込んでおこうかな。あきまるが残しても僕が食べますので、何か頼んで欲しいかも。何がいいですか?
花園:やっぱり、カオマンガイかな。
ケンジ:おおー。頼みましょう。すみませーん! カオマンガイください。
花園:カオマンガイも楽しみ。
ケンジ:というわけで、あきまるを深堀りしてみようのコーナーに入ります。
花園:よろしくお願いします。
ケンジ:あきまるって 4 ヵ国語が喋れるじゃないですか。広東語、中国語、英語と日本語。あと、I-GET って曲数が多いから、どのグループに入っても曲もダンスもたくさん覚えなくちゃいけないし、ちゃんと歌も歌わなきゃダメなんだけど、どんなことも普通にこなせてるイメージなんですよね。声量もあるし。それで、音楽的なこと、芸能的なこととかも含めて、小さいときからいろいろと積み重ねてきてたんですかね。どんな家庭環境だったんですか?
花園:あー、はい。なんていうんですかね。ウチはね、小さい頃はもともとダンスの人だったんです。赤ちゃんの時、1歳くらいのときにはもうバレエのレッスンはやってました。そこから、ダンスがメインのレッスンをずっとやってました。
ケンジ:1歳から…。
花園:そのあと、子供モデルの仕事も少しやらせていただきました。で、小学生の時はダンサーとしていろんな大会に出たりして、めっちゃ活動してました。ママがそのまま芸能界のメジャーで活動させたかったみたいなんだけど、パパが反対したのでメジャーの方にはいけませんでした。
ケンジ:お、そうなんだ…。
花園:その後は、メイドカフェでバイトを始めて、そして少ししてからアイドルを始めました。でもアイドルを最初に始めたときは歌もヘタクソでした。あの時の動画は見たくないほどにヘタクソ(笑) でもね、ソロ曲も持ってたんだけど、ヘタクソ(笑)
ケンジ:えー。ヘタクソだったんだ。
花園:ガチでヘタクソすぎて(笑) で、SAY-LA の一つ前のグループのときは、激しい系で歌がカブセゼロのアイドルグループだったんだけど、激しいダンスしながら、無理やり大きい声で歌ってました。たぶんそれがきっかけで声量ついたかな。
ケンジ:あーなるほど。
花園:でもね、そのあとは、うまく歌うと声量がなくて、声量を出すとヘタクソになるときがあって、それが恥ずかしかった。どうやったらうまく歌えるのかなって。でも、ウチはうまいとヘタの間くらいかなと思ってた。だけど SAY-LA に入った最初は、いずみさん、ももちもも、しおまるさん、もんちゃん(沙藤まなか)がいて、歌がうまいメンバーばかりだったから、ウチの歌割りがほぼなくて、もちろんソロの部分もなくて。でもしょうがない。本当に強いメンバーだったから。
ケンジ:出来上がってる歌割りに、割って入れられるところがないメンバーの時代だ。1番厳しいときの加入でしたね。
花園:でもその後、ももがいなくなって、いずみさんも卒業してから、ちょっとずつウチの歌割りが増えてきました。歌もずっと練習してたから。光さんも、あきまるはダンスだけじゃなくて歌もうまくなったねって褒めてくれて、めっちゃうれしかった。
ケンジ:歌もかなりできてたのに、香港でレッスンしてたわけじゃなくて、とにかく自分で練習して練習してうまくなったんだ。
花園:きっとウチの性格が原因です。負けたくないというか、負けることが嫌いだから、無理なりにやってきたかな。
ケンジ:全部、自力でモノにしていくタイプだ。
花園:そう…、かも。
ケンジ:なるほどなー。
花園:でも、ウチ音楽を勉強したことないから、音楽も全部独学でやってきました。なので困ってるところとかもあります。例えば…、歌い方が違うかなって思って光さんに相談して、「こうした方がいいよ」って教えてもらったり、いずみさんにもめっちゃお願いして歌い方を教えてもらって、練習しました。
ケンジ:とにかく努力するのが好きって感じですかね?
花園:そうですね。自分の力で何か変えられるんじゃないかな? って。
ケンジ:自分の力を信じてる。
花園:常に。
ケンジ:おー。カッコイイなァ。

花園:あ! カオマンガイきた!
店員:こちらカオマンガイになります。
ケンジ:おー。ちょっと画像を撮らせてくださいね。3、2、1、ハイ。

ケンジ:おおー。いい感じ。なんか、食べさせてあげるからあーんしてごらん、みたいな画像も撮ってみましょうか。
花園:あーんみたいなですか(笑)
ケンジ:あーんみたいなです。お願いします。3、2、1、ハイ。

ケンジ:おおー、完璧です。あきまるファンが喜びますね。ありがとうございます。
花園:ふふふ(笑)
ケンジ:どうぞ。カオマンガイをお食べください。
花園:いただきます。
ケンジ:味はどうですかね。
花園:…わぁ、この鶏肉がめちゃくちゃ柔らかい。すごい美味しい!
ケンジ:なによりなにより。
ケンジ:タイ遠征でオフのときは、ショッピングしたりどこかに観光したりしました?
花園:去年のジャパンエキスポのときはスケジュールがパンパンであんまりどこにも行けなかった感じなんだけど、今年はスケジュールが緩めの感じだったので、めっちゃオシャレなカフェに行きました。
花園:カフェの帰り道には、タイのファストフードのお店に行きました。めっちゃ映えのお店で、タイの料理とかも売ってました。そこでご飯食べて…、あれなんていう料理だっけ? インスタント麺を炒めたみたいな辛いご飯。
ケンジ:あー! 似たようなの食べたことあります。あれ、なんて言うんですかね? けっこう辛い料理ですよね。インスタント麺の激辛焼きそばみたいな。
花園:そうそうそう。メンバーがめっちゃ辛いからいって騒いで食べれなかったんだけど、ウチは「美味しいじゃん」って(笑)あと、ポテトに粉をかけてシャカシャカ振って食べるのも美味しかった。
ケンジ:シャカシャカポテトだ!
花園:あとナイトマーケットで…。ナイトマーケットが広すぎて「みんなどこー 」って、ウチ一人で迷子になりました。

ケンジ:あら! 迷子になったんだ。あきまるの意外な一面ですね。
花園:そうそう。オフ会のときのナイトマーケットは、ナオキさんとしおまるさんが虫のやつでなんかバトルしてて、それをウチはビールを飲みながら見てて、楽しかった。
ケンジ:毎年戦ってますよねあの二人(笑)
花園:あと日本から来てしてくれたヲタクが、タイのキックボクシングの格好でオフ会に参加してくれて、めっちゃ笑いました。こう頭に白いのを巻いて、ショートパンツの格好で来てて、気合いがすごいなあってなりました。本当にタイは楽しい。
ケンジ:よくその格好でオフ会の参加が許されましたね。いや、でも全然セーフか(笑)
花園:香港人もたくさん参加してくれたんだけど、日本語話せない香港人も参加してくれてたから、香港人グループは広東語でめっちゃ喋ってました。日本のアイドルグループのファンとアイドルがタイで広東語でずっと喋ってる。カオス(笑) メンバーも、なにを話してんの? みたいな。たくさん笑ったし、たくさん食べました。

ケンジ:あ。パッタイとカオマンガイ以外にも何か食べる? 何か食べたいものがあったら、残しても全然大丈夫なんでなんでも頼んでくださいね。どう残っても僕が全部食べますので、食べたい料理をなんでも注文してください。
花園:えーケンジさん、そんなに細いのに? めっちゃ食べるの?
ケンジ:残飯処理係って思ってもらえれば(笑)
花園:それじゃ…、そろそろお酒…。ウチ、ハイボールしていいですか?
ケンジ:お。全然イイですよ。
花園:えーやったぁぁ!
ケンジ:それじゃ、ハイボール2で。
花園:オッケー。オーダーしました。
ケンジ:酒クズモード、スタートですかね?
花園:酒クズモード、スタートです(笑)
ケンジ:お酒はけっこう飲むんですか?
花園:けっこう飲みます。業務用スーパーとかで業務用のウイスキーを買って、一人で割って飲みます。
ケンジ:おぉ…。業務用スーパー…。すごい強いワードが出てきた…。
花園:業務用スーパーはウチの庭だね(笑)
ケンジ:それじゃ、僕が個人的に聞きたかったこと…、って、ハイボール来ましたね。この画像も欲しいので、ちょっとグラス持って…、3、2、1、ハイ・ボール。

ケンジ:それじゃ乾杯ということで。カンパイ!
花園:カンパイッ!
ケンジ:ぷはっ。
花園:はー。今日もハイボール美味しい!
ケンジ:はーウマい。
花園:最っ高!
ケンジ:それじゃ今日もハイボール最高ということで次の話題なんですが。
花園:はい。
ケンジ:今の香港でアイドル文化ってどんな感じなんですか? 僕がコロナ前に I-GETの香港遠征で行ってた時なんだけど…、コロナ前だから 2020 年? いや、あの時の香港遠征は 2019 年だな。6 年前か。で、2019 年の時はまだ香港にはアイドルグループは全然いませんよって感じで…。
花園:そうそうそうそう! その頃は全然アイドル居なかった。
ケンジ:その時に香港ではアイドルがソロでもグループでも全然いなかった記憶があるんですよね。で、香港にはライブハウスも全然なくて。
花園:あー、たしかに。ほとんどなかったですね。
ケンジ:しかも、マンションの一角を今だけライブハウスにしてます、みたいなかなり変わった雰囲気のところがライブハウスで(笑)
花園:わけわかんないボロボロのライブハウス(笑) あったあった。でも今は、香港にもちゃんとしたライブハウスが増えてます。うん。
ケンジ:おおー。増えてるんだ。
花園:増えてるけど、潰れちゃったデカい会場もあって、ウチの楽しいライブの思い出の場所がなくなっちゃったみたいな。増えてるライブハウスのキャパはたぶん、五反田 G7くらいのライブハウスが増えてます。
ケンジ:あー、スタンディングで 300 人くらい? なるほど。あのくらいのハコが増えてるんだ。
花園:そうそうそう。
ケンジ:それじゃ、アイドルグループも増えてるって感じ?
花園:死、ぬ、ほ、ど、増えてます。
ケンジ:へぇー。死ぬほど…。
花園:でも香港は…。言い方はちょっと悪いかもしれないけど、みんな長くいけない、感じ…。
ケンジ:長くいけない…? 長く続かないってこと?
花園:そうそうそうそう! 香港にはトップのアイドルグループが 2,3 個あって、その下のグループがめっちゃたくさんあるんだけど、めっちゃ早く消える。「新グループできました!」でデビューしても、2,3 か月後には解散する。それがずっとリピートしてる感じ。
ケンジ:アイドルグループが出来ちゃ消える感じか…。泡沫的…。あきまるのグループは?
花園:ウチのグループは、ガチでトップのグループの方でした。
ケンジ:そうなんだ。
花園:香港のアイドルは…、日本のアイドルの事情をよく知らないでアイドルを始めちゃう子が多いですね。アイドルは華やかでなにもしなくてもお花とかもらえるし、チェキも撮れるからお金になるしっていうそれをきっかけにアイドルを始めただけだから、本当に始めると長くは続かないっていう。
ケンジ:あー…。
花園:あと、元々メイドさんなんだけど、その子がアイドルを始めると、メイドの時についてたお客がそのままその子のアイドルヲタクになります。でも、自分の推しメンだけを応援する感じで、ほかのアイドルのライブは全然観ないみたいな、そういう感じになってきてる。
ケンジ:あー。でも、それは日本にも似たようなのはいますよね。
花園:でも、ウチはちょっとラッキーだったかも。友達にもアイドル活動が本気の子が多かったから、トップのグループになれた。だから SAY-LA にも入れた。

ケンジ:そうそう。あきまる、SAY-LA を辞めちゃうじゃないですか。その後って、香港に戻って芸能活動を続けるんですか? それとも裏方に入るんですか?
花園:うーんそうですね。たぶん裏方になるかな。今もいろんなお誘いがきてます。昔からアイドルグループのプロデューサーのお誘いはあるんだけど、ずっと断ってます。香港のいろんなグループの振り付けを担当させてもらってるから、どこかのアイドルグループのプロデューサーになったら、ほかのグループに振り付けするのが難しくなりそう。
ケンジ:それは、香港の文化的にってこと?
花園:いや、これは自分の中でそう感じる。えーと、ダンスのことだけじゃなくて、香港に戻ってきたらアイドルグループの先生をやってくれというのが多いので、来月から裏方で活動してみたいなと思ってます。だからライブのお誘いも全部断っちゃってます。
ケンジ:アイドルの先生をやるんだ。
花園:そうそう。香港のいろんなアイドルグループのプロデューサーから、日本で学んだことをウチの子に教えてほしいって言われてて。なんか、香港の子たち…、たぶん文化の問題なんですが、マナーが悪い…。
ケンジ:マナーが悪い?
花園:というか…、礼儀? 日本のアイドル文化を全然知らないから…。ライブハウスに入って「おはようございます!」とか「お願いします!」って、日本なら普通にあいさつをするじゃないですか。でも、香港にはそういう文化がないので…。
ケンジ:そうなんだ。
花園:去年の 7 月に、元メンバーの生誕祭に出演するために一回香港に帰ったんですが、そのときも主役の子を捕まえて、ライブハウスのスタッフさんとか PA さんとかに「あいさつして」ってやってました。日本のあいさつが習慣になってた(笑)
ケンジ:おおー(笑)
花園:あと、ウチ元々…、香港にいたときは真面目魔人って言われてて、あきまるは厳しすぎってよく言われてました。
ケンジ:真面目魔人(笑) それじゃとりあえず、香港に戻ってからも仕事には困らなそうですね。
花園:そうですね。もういろんな依頼がきてるからうれしい。でも本職は、たぶん芸能関係とは別で探します。今とは違うやり方で頑張っていこうかなみたいな。本職も頑張って、アイドルは今までと違う形で支えようかなと思ってます。
ケンジ:なるほどなー。そうだ。やっと思い出しました。振り付けについても聞きたいんでした。あきまるが振り付けした曲って、何曲くらいありますかね?
花園:めっちゃありますよ。香港と日本と、台湾のグループも振り付けしました。今、29 曲です。
ケンジ:29 曲! おおーすごい。もうけっこう振り付けの仕事もしてるんですね。
花園:タイのアイドルグループも振り付けやってみたいです。(Siamdol社長の)ネットさんにお願いしてみようかな。
ケンジ:ネットさん、たぶんすぐ「いいよ」っていうと思います(笑)
花園:言いそう(笑)
ケンジ:やっぱりなー。あきまるは天才かなって思ってましたけど、やっぱり天才でしたね。
花園:わぁ。ありがとうございます。うれしい。でも、なんていうかな、自分がこういうことが好きだから続けてきた、みたいなところが大きいです。認めてもらえてるから、それもめっちゃありがたいと思ってます。
ケンジ:ちなみに、香港でアイドルの振付師をやってる人って何人くらいいるんですか?
花園:ウチを含めて 3 人くらいかな。
ケンジ:そんなに少ないんだ。
花園:でも、ウチ以外の振付師は、アイドルじゃなくて本物のダンサーさん。でもウチの目でみると、やっぱりアイドル曲の振り付けはガチのダンスとはちょっと違うかなって。やっぱりアイドル文化を知ってる人がアイドルの曲を振り付けたほうが、合ってます。
ケンジ:やっぱりそうなんだ。香港で新しいグループを立ち上げたときに、自分たちで振り付けしてるグループもあったりしますか?
花園:それは、新しいグループができたというだけで、オリジナルの曲は持ってなくて、有名なカバー曲をしてるだけのグループが多いです。FES☆TIVEさんだと「OIDEMASE」とか「シダレヤナギ」。81moment さんだと「UTAGEI」とか。新しいグループはみんなめっちゃ有名な曲しかやらないから、一回のイベントで「シダレヤナギ」と「UTAGEI」が 3 回流れたこともあります(笑)
ケンジ:あれ? その曲、別のグループがさっきもやってなかった? みたいな(笑)
花園:そうそうそう(笑) だから香港では、新しいアイドルグループはできてもオリジナル曲はすぐにはなくて、何回かライブをしてグループを作るために最初に使ったお金を回収してから、お金をためて、そのお金でオリジナル曲を作るグループが増えてます。
ケンジ:そういう流れかー。
花園:やっぱり、タイのグループの振り付けしたいなー(笑)
ケンジ:僕からも、それとなくネットさんに言っておきますよ(笑)
花園:ウチの得意は、めっちゃカッコイイ系か、めっちゃ王道系の曲。王道系の曲なら本当に秒で振りが出てくる。で、一番苦手なのが、楽曲派(笑)
ケンジ:まさかの苦手が楽曲派かー。なるほど(笑) もうちょっと香港の話を聞いてもいいですかね?
花園:大丈夫ですよ。
ケンジ:さっきの、ライブハウスに入ったらったらまずスタッフさんや PA さんにあいさつするっていう、日本だったら当たり前みたいなコミュニケーション話の部分なんですけど、香港って、人の心を考えるコミュニケーションみたいな、そういう側面から物事を見るっていうのはあまりないですか? どっちかというと、自分が自分がっていう、お金さえ稼げれば他のことはどうでもいいんじゃないの?みたいなタイプがやっぱり多い?
花園:あーそうですね多いですよ。香港はそっちのほうが多いです。なんていうかな、ガチでウチは、香港にいたときもアイドルをしながら普通の仕事もしてて、全然金銭面に困ったことがなかったので、なんか、アイドル活動はお金のためにやってるわけじゃないかな、って感じがあって。お金は必要な分だけあればいいじゃんみたいな、そういう感じ。
ケンジ:それじゃ、香港じゃ珍しいタイプだ。
花園:そうそうそう。香港に戻った時に、あきまるは日本でデビューしたから、チェキの単価を上げればめっちゃ稼げるのに、って香港でよく言われました。でもウチはそのやり方をしなかった。ずっとチェキは 1000 円で。1000 円というか 60 香港ドル。今の日本円だったら、1200 円くらいでずっとチェキを撮ってました。
ケンジ:値段を上げようって考えたことはなかった?
花園:値段を上げようって考えたことはあるけど、それよりも、値段を上げたらヲタクの負担になっちゃうなー、って思っちゃうタイプ。それに、もともとウチもアイドルヲタクだったので、値上げしてほしくない気持ちがわかっちゃうから、上げられないなみたいな。
ケンジ:なるほどなー。

ケンジ:結論。あきまるは SAY-LA 卒業後は、タイのアイドルグループの先生になる(笑)
花園:それはちょっと無理かな(笑)
ケンジ:無理かー(笑)
花園:でもさっき言ったみたいに、タイのアイドルグループに振り付けするじゃないけど、そういう仕事があったら絶対やってみたいです。
ケンジ:行動力がエグいから、実現しそうな気がしますね。…仮に、タイでも香港でもどっちでもいいんだけど、あきまるはプロデューサーになったら優しいタイプ? 厳しいタイプ?
花園:うーんたぶん、先生というか、ダンスとかアイドルのこととか、教え子くらいにならめっちゃ優しいかもしれないけど、自分のグループにはめっちゃ厳しいです。
ケンジ:あー、厳しそうだなー(笑)
花園:自分のグループにだったら、めっちゃきつく言っちゃいますね。絶対鬼プロデューサーになる(笑)
ケンジ:鬼プロデューサーになるか(笑) それじゃ、その鬼プロデューサーに質問です。今後の SAY-LA はどうなると思いますか?
花園:正直にいいですか?
ケンジ:もちろんです。
花園:ウチが抜けた後は、妃奈乃さんのことをちょっと心配してます。
ケンジ:あら。妃奈乃さんのどこが心配?
花園:ウチはね、思ったことをバーって言っちゃう本当にうるさい人なんだけど、妃奈乃さんはめちゃ優しいから全然言わないんです。たぶんね、気持ちを溜めこんでる。妃奈乃さんの苦しんでるところを何度も見ちゃったので、それが心配です。
ケンジ:あー、それはわかるかも。なるほど…。そういえばあきまるって、ここの妃奈乃の記事を読んでくれてたんですよね。どうだったですか? 面白かった?
花園:うわーすごい! って感じでした。だからあきまるもケンジさんにインタビューしてほしいなって思って、言いました。
ケンジ:おおーなるほど。ありがとうございます。今日のあきまるのインタビューも、うわーすごい! って思える、いい記事になると思います。
花園:ホントですか。めっちゃうれしいです。こちらこそありがとうございます。
ケンジ:それじゃぁ、最後に。なにか言いたいことがあれば。ハイどうぞ。
花園:なにを言ってもいい?
ケンジ:自分の今後をアピールしてもいいし、毒を吐いてもいいし、フリーダムです。
花園:やっぱりウチは香港出身の子として初めて I-GET に入れたけど、本当に I-GET に入ってよかったと思うし、こんなあきまるを受け入れてくれて、本当にありがとうって思います。
ケンジ:あら、めっちゃいい締めの言葉。
花園:それにアイドルを目指すなら、やっぱり日本には可能性がめっちゃあります。ウチの一個前のグループは香港ではトップオブトップの方だったけど、それでもジャパンエキスポには出演できないみたいに、なかなかできないことがたくさんあってめちゃ悔しかった。でも日本に来て I‐GET に入ってからは、あれもできるこれもできるで、本当に自由で、もう感謝しかないです。
ケンジ:おおー。
花園:だから、もし香港の子で本気でアイドル活動をしたいなら、アイドルは日本がすべての原点だから、絶対に日本に来てほしい。でもとりあえずの目標で日本に来るんじゃなくて、I-GET みたいな自由な事務所とか、ちゃんとしてる事務所を自分で調べてから日本を目指して欲しいです。
ケンジ:すごくいい言葉でまとまりました…。本当に、めちゃくちゃいい記事になると思います。あきまること、花園あきさん、タイランドハイパーリンクスの独占取材、ありがとうございました。8 月 23 日のラスト単独公演も頑張ってくださいね。
花園:ケンジさん、こちらこそありがとうございました。タイ料理、ごちそうさまでした!

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■■花園あき|振り付けリスト■■
●日本
【SAY ー LA】
・絶対 PROMISE ME
【READY TO KISS】
・限界ドリップ https://www.youtube.com/watch?v=PFb8jTYDB5Q
・猛暑モーション
【Venus Parfait】
・変身ママレンジャー
【ばぶるぱれっと】
・曖昧スターライト
●台湾
【日蝕エクリプス】
・Dream Climber
●香港
【#51NK】
・つづき
・永遠の旋律
・溺惑
【Night Palette】
・きらり NIGHT BIRD
【Preci❤us】
・ガールズモーニング戦記
・ゼンリョク♡SHOOT
【満開花火】
・一夜花祭り
【エレプリ】
・恋のキャラメルマキアート
【AOI】
・Suvivourchips
【星川千夏】
・I WANNA BE★星になれるまで
・Infinite Power
【Galaxy Works】
・Shine like a STAR
【Cotton Candy】
・I❤U〜「スキ」なんて言葉足りない
・キラメキ★Christmas Eve
・桜花爛漫
・夢見る綿菓子(作詞兼任)
・春色 PROMISE
・Love Me Do❤小悪魔ちゃんの恋愛呪文★(作詞兼任)
・mad about RED
・Shining Smile
・君へ Running(作詞兼任)
・キューピッド❤Shoot(作詞兼任)
・Say Love Me

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