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TKO木下(53歳)のタイ移住を勝手に考察~どんなビザで滞在するのか

2025年8月18日 配信

お笑いコンビTKOの木下隆行さん(53)が2025年8月17日、この9月からタイ・バンコクに移住することを明らかにしました。日本で長く活動してきたお笑い芸人が、50代にして海外に生活の拠点を移すというのは珍しいケースであり、注目を集めています。



気になるのは、今後どのような形で芸能活動を続けるのか、あるいは新しい挑戦に踏み出すのかという点です。そして同時に、現実問題として「どんなビザで滞在するのか」という部分も重要になってきます。タイは日本からの距離も近く、多くの日本人が暮らす国。近年は50歳を過ぎて移住を検討する人も増えており、木下さんのケースはそうした層にとって一つの参考例となるかもしれません。単なる芸能ニュースにとどまらず、人生の後半をどう生きるかという問いにもつながる移住の話題です。

リタイアメントビザ

タイで50歳以上を対象に用意されている長期滞在ビザで、年齢条件を満たす木下さんにとって最も現実的な選択肢のひとつです。一定の資金要件(預金や年金収入など)を満たせば取得は比較的容易で、更新を続ければ安定した滞在が可能になります。日本人のシニア層にも人気が高く、ロングステイ希望者の多くが利用している制度です。

しかし最大の問題は、このビザでは一切の就労が認められていないという点です。つまり、タイ国内で芸能活動や事業など、収入を伴う活動を行うことはできません。もし木下さんが「もう仕事はしない」と割り切って完全に隠居生活に入るのであれば理想的な選択肢といえますが、実際には芸人としての活動を続ける意思を示している以上、その可能性は低いのかもしれません。リタイアメントビザは制度的には最も現実的で安定していますが、木下さんの人生設計と照らし合わせると「現実的なのに現実味が薄い」選択ともいえるでしょう。

エリートビザ

「タイランドエリート(現在はタイランドプリビレッジ)」は、2003年にスタートした長期滞在プログラムで、タイ国政府観光庁直営の国営企業が運営しています。高額な会員費を支払うことで、5年から最長20年までの滞在資格を得られるのが特徴で、富裕層や長期リゾート滞在を希望する外国人に人気があります。空港でのVIP待遇や行政手続きのサポートといった特典も付帯し、快適な生活環境を求める人にとっては大きな魅力があります。

ただし、このビザも就労は一切認められていません。あくまで「住む場所を確保し、のんびり暮らす」ためのプログラムであり、木下さんには適していない可能性が高いでしょう。逆に言えば、芸人としての活動を完全に脇に置き、悠々自適な余生をタイで過ごすという選択をするのであれば、非常に安定した選択肢となります。

現実的に考えると、木下さんが「のんびり暮らすだけ」というライフスタイルを選ぶとは考えにくく、エリートビザ一本での移住は可能性が低そうです。

ビジネスビザ

タイで仕事を行う場合、最も現実的で有力なのが**ビジネスビザ(Non-Immigrant B)**です。現地の法人に所属するか、自ら会社を設立してワークパーミット(労働許可証)を取得すれば、合法的に就労することができます。滞在と就労を両立できる数少ない仕組みであり、木下さんが「タイでも芸能活動を続ける」と公言している以上、このビザが本命と考えられます。

このビザのメリットは、芸能活動に限らず幅広い事業展開が可能になる点です。特にタイの日本人社会では、芸能人や著名人が飲食店やバーを立ち上げ、自ら広告塔となるスタイルがよく見られます。知名度をそのまま集客力に変えられるため、木下さんにとっても現実的かつ有効な戦略といえるでしょう。芸能活動を軸としながら、副次的に飲食ビジネスを展開することで、ビザの安定性と活動の幅を同時に確保できる可能性があります。

もちろん、法人設立や就労許可の取得には資本金の規定やタイ人従業員の雇用など、一定の条件を満たす必要があります。ただ、知名度の高い木下さんであれば、スポンサーや協力者を得ることは難しくないはずです。53歳での再挑戦という節目を考えれば、この「ビジネスビザ+ワークパーミット」の組み合わせこそ、最も現実的で実現可能性の高い移住手段だといえるでしょう。

学生ビザ

タイでは語学学校や大学など教育機関に通うことで学生ビザ(Non-Immigrant ED)を取得できます。タイ語学校に通うケースが一般的で、長期滞在を希望する日本人の中にはこの方法を選ぶ人も少なくありません。大学や専門学校での学び直しも対象となり、勉強を続けている限り滞在資格を更新することが可能です。

もちろん、学生ビザは本来「学ぶこと」が前提のため、就労は認められていません。ただ、語学を習得することで現地での生活や交流の幅が広がるのは確かです。タイ語を学べば芸能活動やビジネスの可能性も広がり、活動の基盤を作る意味では間接的にプラスになるでしょう。

53歳で「タイ語の新入生」となるのは一見ユーモラスですが、人生の後半にあえて学びの場に身を置くというのは、あらたなスタートにもなり得ます。芸能活動と並行しての取得は現実的ではないかもしれませんが、木下さんが移住をきっかけに「学び直し」という選択をする可能性はゼロではありません。

結婚ビザ

タイ人と結婚した外国人は、結婚ビザ(Non-Immigrant O)を取得することができます。タイ人の配偶者、家族と一緒に安定した生活を送れるのが大きなメリットです。さらに、このビザはワークパーミット(労働許可証)の発行が可能=就労できるという点が大きな特徴。つまり生活基盤と仕事の両方を支えることができる、非常に実用的な滞在資格です。

取得のためには婚姻の証明や一定の資金要件などが求められますが、リタイアメントビザやエリートビザと違い「働ける」という強みがあります。芸能活動を続けたい木下さんにとっても現実的な選択肢となり得るでしょう。

もちろん現時点で木下さんにタイ人の奥さん候補がいるかどうかは分かりません。ただ、もし「タイにいい人」がいるのであれば、この結婚ビザが移住を大きく後押しする可能性は十分にあります。やや“大穴”の選択肢ではありますが、人生の再スタートを切るタイミングで結婚という展開も、決してあり得ない話ではないでしょう。

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TKO木下隆行さんのタイ移住は、単なる芸能人の話題にとどまりません。53歳という年齢での決断は「人生の後半をどう過ごすか」という問いそのものであり、同世代の人々にとっても考えるきっかけとなり得ます。タイは日本から近く、移住先として人気も高い国です。芸能活動を続けるのか、新しい事業に挑戦するのか、あるいはまったく異なる人生の道を選ぶのか。どの形を取るにせよ、木下さんがバンコクで新たな一歩を踏み出すことは間違いありません。今後の動向は、同じ世代で「海外での暮らし」に関心を持つ人にとって、一つの参考例となるでしょう。

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