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電波の皮をかぶった影の商人、CIBが暴いた偽信号の砦

2025年8月14日 配信

タイ警察中央捜査局(CIB)は、ナコンパトム県サームプラーン郡の倉庫に踏み込み、違法な衛星受信機1,558台を押収した。外観は正規品を思わせるものの、そこには他者の登録商標を模した偽物が紛れていた。



きっかけは、ある“噂”だった。この倉庫に、大量の偽ブランド製品が集積されているという情報。経済犯罪捜査課の担当官たちは、粛々と証拠を積み上げ、裁判所の捜索令状を取得。代理人の立ち合いのもとでの突入により、現場からは違法商品の山が発見された。現場にいた人物は管理者を名乗り、「正規の品だ」と主張したかもしれない──しかし、代理人の指摘により、すべてが偽造品と確認された。

それは偶然だったのか、あるいは氷山の一角だったのか。果たして、その真偽を見極められるのは、天のみだったかもしれない。正規品の皮をかぶった偽造品の流通が、一体どこまで広がっていたのか。その網の目の全容は未だ掴めていない。摘発はあくまで“始まり”に過ぎない。闇に潜む者たちの声なき交信を、衛星の電波は知っていたのか。

知的財産の侵害は、単なる経済犯罪にとどまらない。消費者を欺き、信頼を損ない、そして時に、国家の安全保障すら脅かす。無垢なフリをした偽物ほど厄介なものはない──そう心の中で叫んだかどうかは不明だが、警察官たちのまなざしは、確かに真実を射抜いていた。

タイ中央捜査局(CIB)
プロフェッショナルで中立、国民と共に。

 

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