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闇夜の国道に潜む十一発、CIBが止めた静かなる走行

2025年8月9日 配信

タイ警察中央捜査局(CIB)は、深夜の国道ペッチャカセーム通りで展開した検問において、運転席の下に拳銃と弾薬を潜ませた男を現行犯で逮捕した。その時、街灯の下で静かに流れていた夜が、突如として緊張を帯びた舞台へと変わった。



作戦は、高速道路を管轄する部隊が担った。車両の流れを見極めながら、隊員は一点の影を逃さない。そして灰色の大型SUVが検問へ進入した瞬間、静かに合図が送られる。停止、身元確認、そして車内の捜索。運転席の下に隠されていたのは、9mm口径の半自動拳銃と11発の弾丸を収めたマガジンだった。
それは日常の移動手段だったのか、または闇の使命を帯びた旅路だったのか、いや、そんな問いなど意味はなさない。

男は現場で違法所持と無許可携行の容疑を告げられ、権利を説明された上で拘束された。証拠品は厳重に押収され、手順通りの記録が進む。そこに余計な言葉はない。ただ赤色灯が回る中、夜風がすべてを見届けていた。

現場での動きは無駄がなく、すべてが訓練された所作だった。道路上の検問は一見すると単調に見えるが、そこには“何も起きないこと”こそが目的であり、だからこそ、異物が現れた瞬間は一気に事態が色を変える。「これがなければ、ただの通過点だった」そう心の中で叫んだかどうかは不明だが、結果として、この夜は記録に残る瞬間となった。

男と押収品は、所定の警察署へ送致され、法の手続きが進められることとなった。夜は再び静けさを取り戻し、ペッチャカセーム通りは何事もなかったかのように車列を飲み込んでいく──。

タイ中央捜査局(CIB)
プロフェッショナルで中立、国民と共に。

 

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