タイでポーカー合法化へ

タイを国際的なスポーツイベントの舞台へと押し上げるため、プームタム・ウェーチャヤチャイ暫定首相は2025年7月30日、ポーカーの禁止を撤廃する命令に署名しました。この決定は、ポーカーを単なる賭博ではなく「技術を競うスポーツ」として認識するという、国家としての大きな方針転換を意味します。

『タイ・ラット』紙の報道によれば、今回の命令は象徴的な第一歩であり、今後、詳細な制度設計と法整備が必要になるとされています。政府は、国際的にポーカーがスポーツとして受け入れられている現状に歩調を合わせる構えです。

プームタム暫定首相は、「この問題は繊細な側面を持つため、国家評議会が慎重に各手順を精査する必要がある」と強調。今後のポーカー大会開催に向けては、既存の規制の見直しや必要に応じた調整が行われる見込みです。

たとえば、1943年に制定された「トランプ取締法」は、登録されていないトランプの所持や輸入を制限するもので、当時は戦時下の怠惰防止を目的としていました。しかし、現在では時代遅れとされ、今回の方針転換にともない見直しが進む可能性があります