|
|

タイ南部プーケットの観光名所であるナーグート丘(เขานาคเกิด)の「ビッグブッダ」ことプラ・プッタ・ミンモンコン・エークナーキーリー大仏について、同地の運営財団が「まもなく再開する」と主張しました。一方で、森林局は依然として係争中であると反論しており、見解の相違が浮き彫りとなっています。2025年7月13日にプーケットニュースが伝えています。
ビッグブッダの展望スポットを管理する「プラ・プッタ・ミンモンコン・サッタ45財団」の会長は、地元メディア『プーケット・ニュース』に対し、「再開は間違いない。詳しい日程はまだ言えないが、もうすぐだ」と語りました。さらに、観光地としての側面よりも、瞑想や信仰の場としての精神的な重要性を強調し、「訪問者の多くはミャンマーからの参拝者であり、仏教の教えを共有する場となっている」と述べています。
財団は毎年数百万バーツ規模の寄付を受けているとされていますが、会長は「金銭は主目的ではない。全ては信仰に基づく自主的な寄進だ」と強調し、財務報告の提示については繰り返し拒否しました。
問題の発端は、2024年8月23日に発生したカロン地区の大規模な土砂崩れです。13人が死亡、19人が負傷、50棟以上の住宅が被害を受けたこの災害について、森林局の調査により、ビッグブッダの敷地裏手での違法な森林伐採および無許可の構造物建設が原因とされました。
その後、王立森林局プーケット支局からの告発を受け、財団会長は森林保護区の不法侵害容疑で告発され、5ライ(約8,000㎡)以上の土地が押収されました。
今回、会長は「森林局との和解が成立し、事件は終結した」と主張。しかし、森林局プーケットセンターのソーラサック局長は、「事件は終わっていない」と明言。さらに「現在、ビッグブッダの運営権は国家仏教事務所プーケット支局に移っており、財団は運営に関与していない」と語っています。
なお、国家仏教事務所プーケット支局の責任者は、ビッグブッダの宗教施設としての現状運営についての質問に回答を拒否しており、事態の全容は依然として不透明なままです。
関連記事
新着記事