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米国がタイを「積み替えリスク」Tier 2に分類、中国関連商品の原産地確認強化へ

2026年9月4日 配信

米国政府が、中国関連商品を第三国経由で米国へ輸出して関税を回避する「違法な積み替え(Illegal Transshipment)」への取り締まりを強化しています。ホワイトハウスが2026年8月13日に公表した報告書「The Great Transshipment Scam」では、タイを積み替えリスクの「Tier 2」に分類。タイ税関のブリュッセル駐在事務所が2026年9月3日、米国の政策動向について紹介しました。



米国側が問題視しているのは、中国から輸入した商品や部品などを第三国へ送り、再包装やラベル変更、簡単な加工などを行った上で、その国を原産地とする商品として米国へ輸出し、中国製品に対する関税や貿易措置を回避する行為です。

ホワイトハウスの報告書では、こうした積み替えに関係する可能性がある40以上の国・地域を3段階に分類。タイはブラジル、インドネシア、マレーシア、トルコ、ベトナムとともにTier 2の「Scale Leaders with Significant Economic Integration with China」に位置付けられました。

Tier 2は、中国と結び付いた製造、原材料調達、物流、サプライチェーンなどとの経済的な統合が進み、相当規模の積み替えが行われる可能性があると米国側が評価したグループです。

ただし、タイがTier 2に分類されたこと自体は、タイから米国へ輸出される商品が違法であると認定されたことを意味するものではありません。

タイ税関のブリュッセル駐在事務所によると、米国側では、タイから米国への一部商品の輸出額が増加する一方、その伸びがタイ国内の生産能力と一致していない可能性があるとの見方があります。そのため、中国から輸入した原材料や半製品などをタイで加工し、タイ原産の商品として米国へ輸出することで関税を回避するケースへの警戒が強まっています。

今後、タイから米国向けに輸出される商品について、原産地だけでなく、原材料の調達先、製造工程、サプライチェーンなどの確認が厳しくなる可能性があります。

米国政府は、違法な積み替えと判断された商品について追加関税などの措置を講じる方針を示しており、米国向けに輸出するタイ企業には、原材料や製造工程を追跡できる体制の整備がこれまで以上に求められそうです。

※出典
สำนักงานที่ปรึกษาการศุลกากร ณ กรุงบรัสเซลส์ : Office of Customs Affairs
The White House「The Great Transshipment Scam」