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バンコクのドンムアン空港からマレーシア・ペナンへ向かおうとした外国人旅行者が、パスポートに押されていた南米ペルーの世界遺産「マチュピチュ」の観光記念スタンプを理由に搭乗を拒否されたとInstagramで報告し、注目を集めています。旅行者によると、空港スタッフはマレーシア側にも確認したうえで、このパスポートでは搭乗できないと説明したとのことです。
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マチュピチュは、南米ペルーのアンデス山中にあるインカ帝国時代の都市遺跡です。世界的に知られる観光地で、ユネスコの世界遺産にも登録されています。
今回問題となったのは、ペルーへの入国や出国を証明する正式な出入国印ではありません。マチュピチュを訪れた観光客が旅の記念として押す「観光記念スタンプ」です。
旅行者のAshley Dean NoronhaさんはInstagramの投稿で、実際にパスポートを開き、「MACHUPICCHU」などと記された青いスタンプを見せながら、ドンムアン空港で起きた出来事を説明しています。
Noronhaさんによると、ドンムアン空港からマレーシア・ペナンへ向かおうとした際、航空会社のスタッフがパスポートを確認し、マチュピチュの記念スタンプを問題視しました。
スタッフはマレーシア側にも確認したとNoronhaさんに説明。その結果、このパスポートでは渡航できないとして搭乗を認めなかったといいます。
Noronhaさんは予想外の事態だったとして、Instagramで経緯を公開しました。
SNSでは、公式な渡航文書であるパスポートに観光地のスタンプを押すこと自体を疑問視する意見も寄せられています。
一方、「それほど問題のあるパスポートなら、なぜ同じパスポートでタイには入国できたのか」との疑問も出ました。
Noronhaさんはその後のInstagram投稿で、飛行機を利用せず、陸路でタイからマレーシアへ向かったことを報告しました。
本人によると、タイからの出国、マレーシアへの入国とも特に問題はなく、その後ペナンに到着したとのことです。
同じパスポートで空路では搭乗を拒否された一方、陸路では国境を越えることができたことになります。
ただし、これをもって「マチュピチュの記念スタンプがあっても問題ない」と考えるのは危険です。
陸路の国境では、担当者がスタンプの存在に気付かなかった可能性も考えられます。Noronhaさんの投稿からは、国境の担当者が記念スタンプを確認したうえで「問題ない」と正式に判断したのかどうかまでは分かりません。
マチュピチュの記念スタンプをめぐるトラブルは、今回が初めてではありません。
2020年3月には、英国人旅行者Tina Sibleyさんがスペイン・マドリードからドーハ経由でタイ・プーケットへ向かおうとした際、マチュピチュの記念スタンプを理由に搭乗を拒否されたとThe Independentが報じました。
Sibleyさんは2019年8月にペルーを訪れた際、英国旅券にマチュピチュの記念スタンプを押していました。
マドリード空港でカタール航空にチェックインしようとしたところ、スタッフから、このスタンプがあるためタイ当局に入国を拒否される可能性があると説明され、搭乗できなかったとされています。
翌日、英国大使館を訪れたところ、パスポート自体は有効であるため通常の交換はできないと説明されました。その後、緊急旅券の手続きを進めてタイへ渡航し、予定していた結婚式には間に合ったものの、追加費用は約1,000ポンドに上ったと報じられています。
今回のようなケースは、日本人旅行者にとっても他人事ではありません。
外務省のタイ安全対策基礎データでは、パスポートのページに正式な出入国スタンプや査証(ビザ)以外のものがあることを理由に、実際に出入国を拒否された事例があると注意を呼びかけています。
具体的には、メモ書き、観光地の訪問記念スタンプ、小売店のポイントシールなどが挙げられています。
さらに外務省は、「旅券の適正な取扱い(記念スタンプ押下等の厳禁)及び確実な携帯について」でも、パスポートは国際的な身分証明書であり、観光地の記念スタンプなどを押さないよう注意を呼びかけています。
旅先で記念スタンプを見つけても、パスポートには押さず、手帳やノートなど別のものに残しておくのが安全です。
注意が必要なのは、記念スタンプだけではありません。
外務省はタイについて、パスポートのページの一部が破れている、ページが欠落している、名義人の顔写真が汚れているといった場合にも、出入国を拒否されることがあるとしています。
つまり、パスポートは有効期限内だからといって、それだけで安心とは限りません。ページの破損や欠落、書き込み、記念スタンプ、シール、顔写真部分の汚損などがある場合、航空会社や出入国当局の判断によって搭乗や出入国に支障が出る可能性があります。
今回のNoronhaさんのケースのように、ある場所では問題にならなくても、別の空港や国境では問題になることもあります。
海外旅行前には有効期限だけでなく、パスポートそのものの状態も確認しておきたいところです。
※出典
Ashley Dean Noronha Instagram「ドンムアン空港での搭乗拒否についての投稿」
Ashley Dean Noronha Instagram
The Independent「Passenger £1,000 out of pocket and barred from flights due to novelty passport stamp」
外務省 海外安全ホームページ「タイ安全対策基礎データ」
外務省 海外安全ホームページ「旅券の適正な取扱い(記念スタンプ押下等の厳禁)及び確実な携帯について」
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