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タイ商務省知的財産局は、ノンタブリー県のクレット島で作られる「ラーンデーン茶(ชารางแดงเกาะเกร็ด)」が、同県で5番目となる地理的表示(GI)商品として登録されたと発表しました。
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GIは、特定の地域の自然環境や伝統的な製法と結び付いた品質や特徴を持つ商品の名称を保護する制度です。ラーンデーン茶は2026年6月29日付で正式に登録され、登録番号は「สช 69100289」となっています。
ラーンデーン茶は、ラーンデーンと呼ばれる植物(学名:Ventilago denticulata Willd.)の葉から作られます。
生産者は葉を丁寧に選別し、水分を減らした後、温度を調整しながら焙煎します。この製法は、クレット島のタイ系モン族の地域社会で世代を超えて受け継がれてきました。
タイ商務省知的財産局によると、地元で育った原料と伝統的な加工技術、ノンタブリー県特有の自然条件が組み合わさることで、独特の色や香り、味わいが生まれるといいます。
ノンタブリー県はチャオプラヤー川流域の低地に位置し、川が運んだ堆積物によって、ミネラルを含む細かな粘土質の土壌が形成されています。
高温多湿で雨の多い気候に加え、水がたまりやすい土地でもラーンデーンはよく育ち、良質な葉や太い茎を付けるとされています。
茶葉を熱湯で抽出すると、色は黄金色から透明感のある琥珀色になります。香りがよく、まろやかでほのかな甘みが残り、渋みや苦みが少ないことが特徴です。
クレット島のラーンデーン茶を生産している事業者は現在22者で、年間の生産能力は合わせて約8,000キロ。年間800万バーツを超える経済価値を生み出しているといいます。
ノンタブリー県では、これまでにクレット陶器、バーンクラーンの袋掛けサントール、ノンタブリー産ドリアン、ノンタブリー産ヤーイクラム・マンゴーがGI登録されています。
今回のラーンデーン茶を加えた県内5つのGI商品の経済価値は、年間合計6,400万バーツを超えています。
タイ商務省は、GI登録を通じて地域の農産物や伝統的な知識の価値を高めるとともに、ラーンデーン茶の生産をクレット島の観光、文化、モン族の暮らしと結び付けていく方針です。
知的財産局は、ラーンデーン茶が地域特有の商品に知的財産による付加価値を与え、モン族の知識やクレット島のアイデンティティーを守るモデルになり得るとしています。
バンコク中心部から比較的近く、陶器や寺院、ローカルフードなどで知られるクレット島。新たにGI登録された伝統茶も、島の文化や地域経済を支える名物として注目されそうです。
※出典
・タイ商務省知的財産局「チャー・ラーンデーン・コクレット」GI登録情報
・The Nation「Koh Kret Rang Daeng tea joins Nonthaburi’s protected GI list」
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